プロ野球・12球団ファンクラブ評論家が語る「緊張と弛緩がヤクルトスワローズ史の面白さ」

明るく、家族的なことから「ファミリー球団」ともいわれる東京ヤクルトスワローズ。その独特のチームカラーの正体を掘り下げた単行本『いつも、気づけば神宮に~東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社刊)がこのほど発売された。

多数のレジェンドOB、現役選手、首脳陣らを取材した著者の長谷川晶一(しょういち)氏が、前編に続き、とっておきの取材秘話を明かす。

■『一勝二敗の勝者論』で関根潤三を問いただす!?

―かつてスワローズは万年Bクラスの弱小球団でした。チームに蔓延(まんえん)しがちな負けグセの正体を当事者たちが証言する「負けグセの系譜」は、読み応えがありました。

長谷川 後に巨人、阪神でもプレーした広澤克実さん、現役時代、チームの「ぬるま湯体質」に常に危機感を抱いていた宮本慎也さん、そして80年代後半の暗黒期に監督を務めた関根潤三さん。彼らの三者三様の指摘は、スワローズに蔓延しがちな負けグセの正体を見事にあぶり出してくれたと思います。

―特に関根さんの発言は、そのひとつひとつに、とても味わい深いものがありました。

長谷川 実は関根さんは90年に『一勝二敗の勝者論』という、なんとも微妙なタイトルの本を出版されているんですが(苦笑)、当時の僕は、この本に対してかなり懐疑的な思いを抱いていました。

何しろ本の帯に堂々と「負けて、勝つ」とか「一勝二敗に耐えられる人が、真の勝者である」などと書かれていたので、僕は「何、寝言を言ってんだ!」と憤慨していたんです。指揮官自ら、借金1でいいと考えていたら、いつまでたっても優勝できないじゃないかと。この本こそ、当時の負けグセを象徴する悪書だと思っていました(笑)。
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