週刊プレイボーイ45号でグラビアに登場している新條由芽
一枚の写真が、誰かの人生を変えることがある――乃木坂46の写真集や『週刊ヤングジャンプ』の表紙グラビアなどを手がける人気カメラマン・細居幸次郎が、かつて師に教わった言葉である。
あのときピンとこなかったその意味が、今ならよくわかる。なぜなら、まさに細居の撮った一枚の写真がきっかけで、新條由芽(しんじょう・ゆめ)という女優は生まれたのである。
SNSの発達によって誰もが発信者になれるようになった現在。高校時代からフリーモデルとしてしばしば活動していた彼女は、今年の2月に『週刊ヤングジャンプ』の巻末グラビアを飾る。その写真に心を揺さぶられたのが、現在所属しているプロダクションの社長だった。
そこからは早かった。彼女の元にはすぐに、編集部経由で連絡が入った。そして再三にわたる説得の末、ひとりの女子大生は女優として生まれ変わり、芸能の海に漕ぎ出ることとなったのだった。
プロダクションに所属してはや数ヵ月。徐々に地元の群馬と東京を往復する生活にも慣れてきた。
「今はまだ実家暮らしで、お仕事やオーディションがあるたびに東京に出てきています。片道2時間はかかるので大変といえば大変ですが、車を運転するのは好きなのでいい気分転換になっています」
地元自慢を尋ねると「草津や伊香保、いい温泉がたくさんあるところ」と答えた。しばらくは家族のいる群馬を拠点にしながら芸能活動を続けていく。