カタールW杯のアジア2次予選に臨む日本代表にセルジオ越後「注目は"ポスト大迫"。そろそろ新しいFWが出てこないと困る」

ただ、ひとつ言えるとすれば、指導者ライセンスの導入によって、指導者の教え方が均質化し、似たようなタイプの選手ばかり育っているというのはあると思う。昔に比べれば、足元の技術など平均のレベルは劇的に上がった。

そのこと自体は悪いことではなくて、特に日本は2列目の人材が充実している。でも、その一方で"怪物"と呼ばれるような、個性的な特徴を持った選手は出にくくなった。

ストリートサッカーをやる子供が少なくなっているブラジルでも、フィジカル重視の流れがあり、個性的なスーパースターが出にくくなっているんだけど、それと同じような構図なんじゃないかな。

さて、ワントップの人材不足は、五輪代表(U-22代表)にも共通する課題だけど、五輪代表の場合はもっと根本的な問題を抱えている。それは五輪本番まで1年を切っているのに、A代表と兼任の森保監督が、これまでほとんどチームの指揮を執れていないことだ。

船長がいなければ船は揺れる。今月のブラジル遠征(6~16日)も、森保監督はA代表のW杯2次予選があるため、来月の親善試合(U-22コロンビア代表戦)から指揮を執るという。

この問題に関しては森保監督に責任はなくて、兼任でも大丈夫だろうと考えた日本サッカー協会の見込みの甘さが原因。

五輪本番までの期間を考えれば、今後はW杯2次予選、さらには12月のE-1東アジア選手権(韓国)など、A代表の公式戦も五輪代表の強化に最大限活用すべきだろう。そして、当面の最大の目標となるのが、来年1月開幕の東京五輪予選を兼ねたU-23アジア選手権(タイ)だ。

日本はすでに開催国として五輪出場権を持っているけど、アジアで負けるようなら本番でのメダル獲得なんて夢のまた夢。万全の準備をして臨んでほしい。

構成/渡辺達也

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