下請け立国・日本を脅かす、ふたつのイノベーション

下請け立国・日本を脅かす、ふたつのイノベーション

『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、"下請け立国"日本の行く末を案じる。

* * *

最近、思うことがある。それは、"部品・素材大国"日本の行く末だ。

半導体、液晶、太陽光パネルなど多くの分野で、圧倒的な世界シェアを誇ってきた日本企業が世界一の座から滑り落ちて久しいが、それでも日本がいまだに世界3位の経済力をキープしているのは、最先端の素材や精密な部品などの分野で強さを発揮しているからだ。

素材・部品は小ロットでニッチな製品が多く、国内販売だけでは大した売り上げにはならない。しかし、世界の需要を取り込み、たくさんの国々に供給すれば、大きな利益を生む。

例えば、液晶ディスプレイに欠かせない偏光フィルムは日本メーカーが世界シェアをほぼ独占する。液晶ディスプレイを組み込んだスマホ、パソコン、テレビなどの最終製品では外国企業に完敗したが、それらの製品の中には他国が供給できない高品質の日本製部品がぎっしりと詰まっている。日本は世界のグローバル企業の生産を支える"下請け立国"といえるだろう。

ところが最近、その地位を揺るがす兆しが出ている。そのひとつが3Dプリンターの隆盛だ。

"部品大国"ニッポンを支えているのは熟練工たちの職人技だ。従来の3Dプリンターは金型不要で小ロットの製品を作れるなどのメリットはあるものの技術的な完成度が低く、ミクロン単位の精密さを求められる部品製造には不向きとされてきた。


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