ポスト安倍に求められる外交、メディア戦略は? 第2次安倍政権の歩みを「百田現象」で読み解く!

石戸 どうでしょうね。結果としてより強い排外主義が「愛国」の受け皿になることも懸念されます。次期総理候補の菅(義偉)官房長官には、イデオロギー的なものは何もないと思うんですよね。安倍さんと右派論壇は軽くとはいえ、国家観を共有していました。

ナショナリスト的な顔を持ち、憲法改正をしきりに訴えて期待を集めましたが、菅さんにはできないでしょう。右派の人々がチェックするのは菅さんが中国、韓国にどう臨むかしかなくなる。

中韓への感情的な反発は、実は多くの「普通の人たち」も抱いています。ネトウヨをちょっと薄めたくらいがこの社会で優勢な価値観になっており、百田尚樹現象はそれに支えられてきました。コロナ禍の初期に百田さんが珍しく安倍政権を批判した、と話題になりましたが、要は「中国にもっと強気に出ろ」と、それだけのことなんです。

ですから新総理が中国や韓国に対して少しでも弱気な態度を見せた瞬間に、右派やそれに共鳴する人々は「これは応援できんわ」と見限りかねない。「愛国ポピュリズム」がもっぱら排外主義と結びつくようになる可能性が強まるとすれば、あまりよい傾向ではありません。

――首相が交代するとメディア戦略がどうなるのかも気になるところです。石戸さんは第2次安倍政権の前半期には毎日新聞で記者をされていたわけですが、報道への圧力が強まったといった感覚はありましたか?

石戸 僕は社会部畑なので詳しくはわかりませんが、圧力というより、それまでの首相と比べて出るメディアを選ぶようになったと感じました。新聞各紙のインタビューに順に応じたり、硬派な報道番組に出演して発信したりするよりは、情報番組やバラエティ番組を選ぶ。安倍さんは『笑っていいとも!』に出たり、吉本新喜劇で芸人たちと一緒にずっこけたりしていましたからね。


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2020年9月29日の政治記事

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