アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」で俺の親はボケずに済むのか!?

――ほかの大手企業も同様の薬を開発していたそうですが、なぜバイオジェンは新薬開発に成功したんですか?

村上 バイオジェンがアミロイドβの抗体を作る際に注目したのはアルツハイマー病になりにくい、あるいはなってもあまり進行しない高齢者の存在でした。彼らに献血をしてもらい、血液から採取できるアミロイドβの抗体を抽出し、遺伝子工学の技術でクローニング、培養してアデュカヌマブを作った。

成功した理由のもうひとつは、アミロイドPETといって、脳内のアミロイドβの量を放射線診断薬を使って検査・測定し、薬を投与した前後でどのくらい変化があったのかをすべて画像診断で評価した点です。アミロイドβが減ったことで認知機能が回復しているという相関結果を初めて画像で提示したんです。

――僕たちの親世代には間に合いますか?

村上 この薬の価格はアメリカで患者ひとり当たり年間約600万円といわれています。日本は現在、承認申請中ですが、年内か遅くとも来年の半ばには結果が見えるでしょう。もし承認されれば保険適用されると思いますが、適用条件は厳しくなるでしょう。

――投与の対象になる人はどんな人ですか?

村上 これまでの臨床試験は、アミロイドPETなどでアミロイドβのたまり具合を検査した結果から、軽度認知症や早期アルツハイマーと診断された人が対象です。年齢はひとつの基準になるかもしれませんが、60歳で発症する人もいれば70歳でなる人もいるわけで、基本的に年齢は関係なく、どの段階か、という観点で決められます。


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