岸田首相では「政治倫理の腐敗」は止められない?

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『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、新政権でも政治倫理の腐敗は継続すると考えられることから野党に望むこと。

(この記事は、10月11日発売の『週刊プレイボーイ43号』に掲載されたものです)

* * *

ここ数年、目を覆うばかりの政治倫理の腐敗を私たちは目にしてきた。

つい最近も不適切な接待を受けたとしてデジタル庁幹部が処分される一方で、同席した平井卓也前デジタル担当相は処分なしで給与1ヵ月分の自主返納のみという信じられないシーンを目撃したばかりだ。

不処分の理由が振るっている。接待に同席したことで行政がゆがめられた証拠はない。そのため、大臣規範にも触れるわけでもなく、ましてや検察に起訴されたわけでもない。だから、処分の対象にならないという。

第2次安倍政権で発覚した安倍晋三首相の「森友・加計・桜」疑惑、甘利明氏のUR口利き疑惑、小渕優子氏の「観劇会」不正支出疑惑なども、部下だけが処分されたり、刑事訴追される一方で、前述のような理屈で本人は事件化を免れてきた。そこに共通するのは法律に触れるという明らかな証拠がなく、検察や警察に捕まらなければ問題なしとする政治倫理の腐敗だ。

近年は、それがさらに深まったような印象さえある。「安倍官邸の門番」と呼ばれた黒川弘務元東京高検検事長の定年延長の騒動や、安倍元首相の友人であるジャーナリストの準強姦罪疑惑で、彼への逮捕状執行を止めた中村 格氏を警察庁長官に昇進させるなど、政治家やそのお友達を立件しない検察官、逮捕しない警察官が政権内で重用されてきた。政界の倫理が「捕まらなければよい」から「捕まえさせなければよい」へと、さらに劣化したわけだ。まさに「地に堕ちた政治倫理」である。


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