
12月に入り、今年もあと残りわずか。あっという間に季節は冬になりました。
冬のイベントといえばまず思い浮かぶのが「クリスマス」でしょう。街中を歩いているとクリスマスツリーが飾られているのを見かけますし、スーパーマーケットなどではクリスマスに向けた食材やお菓子が売られていたりと、クリスマスムード一色です。
そんなクリスマスですが、キリスト教由来のイベントであることは皆さん知っていることでしょう。では、キリスト教の何の日か知っていますか? イエス・キリストの誕生日、そう答えた人は、実は間違いなんです。
『キャラ絵で学ぶ! キリスト教図鑑』(山折哲雄監修、いとうみつるイラスト、すばる舎刊)から「クリスマス」の本当の意味についてご紹介しましょう。
■クリスマスはイエス・キリストの何の日なの?前述の通り、クリスマスを「イエス・キリストの誕生日」と覚えている人は少なくないでしょう。
実はクリスマスは、イエスの「誕生日」ではありません。12月25日は「降誕祭(こうたんさい)」といって、イエスの誕生をお祝いする日。聖書には、イエスの誕生日かどうかは書かれておらず、実はわからないのです。
また、この「降誕祭」が12月25日と定められたのは4世紀のこと。もともとはヨーロッパの冬至祭の日だったといいます。冬至は、1年間で最も昼の時間が短い日で、この日を機に日の入りから日没までの時間が増えていきます。そのため、長く暗い季節が終わり、新しい世界の始まる日だと考えられていたそうです。