
冬はユニクロのヒートテックは欠かせない……なんて人は多いのではないだろうか。
人気のある商品と共に、成功している企業は経営者が注目されるものだ。
ユニクロも柳井正氏がカリスマ経営者として有名だ。しかし優れた経営者だけでは、企業は回らない。そこで働く人たちによって企業は成長していくものだ。
『日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術』(田中雅子/著、ダイヤモンド社/刊)では、ユニクロの社員の働き方や実際に現場で行われているマネジメントの方法について紹介した一冊である。
柳井氏は常にチームで仕事をするように呼びかけていた。それは、一人で何とかしようと考えるのではなく、周囲を巻き込み、「チームで考え実行する」という発想を持ち、自分のチームや部署だけでなく、全ての部署が連携し、お互いを巻き込んで実行していくというものである。
外資系企業から転職し、ファーストリテイリング(ユニクロ)の経理部マネージャーとなった本書の著者である田中雅子氏は、柳井氏の言葉をヒントに「巻き込み仕事術」を考えた。
そしてこの仕事術でヒートテックやブラトップなどのヒット商品が生まれる土壌となる「ダイバーシティ・プロジェクト」を立ち上げることになる。
巻き込み仕事術には5つのステップがある。
ステップ1 「データベース」を整理する
ステップ2 口説く相手を分析して「戦略」を立てる