彼らの名前はもちろん知っているけど、実際何をした人なのか、それを人に説明できるだろうか?
『さくっと3行でわかるビジネスマンとして知らないと恥をかく500人』(齋藤孝/監修)では、名前は知っていて、何をしたかも分かっている。
トランジスタラジオの開発、ウォークマンの世界的な大ヒット。現在では、「世界のソニー」と称され、世界的な企業となったソニー。このソニーの創業者の一人はこんな3行で解説されている。
・世界のソニーを創業したメンバーの1人
・トランジスタラジオなどの商品開発で海外市場にも進出
・ボーイスカウト日本連盟の理事長になるなど教育活動にも尽力
さて、これは誰だか分かっただろうか。答えは、井深大(いぶか・まさる)だ。
子供の頃から機械いじりが好きだった井深は、早稲田大学理工学部在学中には「走るネオン」を発明し、パリの博覧会で優秀発明賞を受賞。敗戦直後、日本橋の旧・白木屋店内で技術者の盛田昭夫ら8人だけで東京通信研究所を発足させた。これがのちに世界的な企業となるソニーの原点となる。1955年にはトランジスタラジオを完成させ、SONYというブランドで輸出を始める。
井深は、ソニーの会長や名誉会長を歴任。また、教育活動にも熱心に取り組み、幼児開発協会やボーイスカウト日本連盟の理事長も務めた。
簡単な説明でありながらも要点を押さえた本書の説明はわかりやすい。
知らないと恥をかく初級編、知っていて当たり前の中級編、知っていれば物知りの上級編の3章からなる本書。教養としてだけではなく、雑学としても使える知識が満載だ。
(新刊JP編集部)