
卓越した商品知識、優れた顧客サービスを提供できる者のみが会員資格を得られる組織で、生命保険業界にとっては入会することが名誉であるとされる。
そして、MDRTでも特に優秀な成績を残した者のみに付与されるのが、TOT(Top Of The Table)だ。
本書の著者である林正孝氏は2008年度TOT会員であり、世界トップクラスのセールスマンといっても過言ではない。
では何故、林氏は営業マンとして世界にも認められる成功を収めてきたのか?
聞けば、林氏は1年間の目標額を、わずか20分の商談でまとめ、達成してしまったという。なぜそれが可能なのか。
その理由が本書に綴られているのだが、とにかく営業スタイルがユニークなのだ。
例えば、営業「商品の話は一切しない」「お客さまの上限は300人」「予定は休日から決める」など、これだけ見ても「エッ?」と思うような方法ばかりだろう。
また、その一方で、体験したことは全てビジネスに生かし、下積み、基礎が大事であるとも語る。人と違うやり方をするには基礎ができていないと信用を得られない。
「成功とは、次の世代に継承すること」と著者は言う。営業としての心得や考え方などが心に染みてくる一冊である。
(新刊JPニュース編集部)
◆『営業マンの1年の目標を20分で達成する仕事術』
著者:林正孝
出版社:大和書房
定価(税込み):1365円
発売中