
FacebookなどのSNSを使って、「いかにも営業」という印象を与えずに、自分の情報を「未来の顧客」に届けることは簡単ではない。だが、いくつかのポイントを踏まえれば、そのような使い方は充分可能だ。そのポイントを『Facebookを「最強の営業ツール」に変える本』(技術評論社刊) の著者、坂本翔さんにお話をうかがった。
――坂本さんは、「数にこだわりすぎず、『意味のある営業』をする」ためにターゲットを絞り込むことの重要性を説かれています。リアリティのある顧客像をイメージする上で大切なこと、「やってはならないこと」を教えてください。
坂本:リアリティのある顧客像をイメージするためには、自分自身の生活を見つめ直すというのは効果的です。昼夜逆転のような生活をしているなど、よほど変わった生活スタイルでなければ、自分自身を基準にすればいいと思います。昼12時頃にはお腹が空く、夜12時を過ぎると眠たくなるなど、自分自身が感じることは、多くの方も同じように感じていることが多いのです。
また、自分の周囲から仮説を立てることも重要です。例えば、「朝と夕方は電車が混む→電車に乗っている間にできる行動は限られている→本を読むか、寝るか、スマホを見るか→スマホを見るということはFacebookを開いている人も多いはず」などという形です。