『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』の小林よしのりが喝 「女性天皇・女性宮家を認めよ」

『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』の小林よしのりが喝 「女性天皇・女性宮家を認めよ」
漫画家の小林よしのり氏は、天皇・皇族を言論界で語るには欠かせない重要な人物だ。『天皇論』『昭和天皇論』『新・天皇論』を上梓し、どこかの学者よりも、専門的な知識に秀でていて、エンターテインメント性に優れている。今は新しい『おぼっちゃまくん』(幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言』(扶桑社)、『よしりん辻説法』(光文社)、『大東亜論』(小学館)に計4本を連載するほど、活躍中の大物。還暦を過ぎたよしりん先生に、女性宮家や女性天皇について聞いてみた。

■「聖の世界」に戻るのは困難

———「女性宮家あるいは女性天皇を認めるかどうか」という議論が長いことされていました。男系だけでこのままいけば皇族が途絶える可能性も少なくありません。本来であれば、民主党の野田佳彦・首相が諮問委員会の答申書を受けて皇室典範を変えて、女性宮家や女性天皇を認めるはずだった。保守と称する人は現在では一般の国民になっている旧宮家を皇族に復帰させれば、皇室は安泰だといってますね。小林:俗世間の方にいたら、絶対ああいう「ひじり(聖)」の感覚、聖なる感覚を保つことってできないですよ。世間にいたら、ありとあらゆる自由と欲望を吸収できちゃいますから。そしたら「聖」の世界である皇族には戻れないですよ。そんな制限だらけの場所に戻れるわけがない。絶対不可能ですよ。旧宮家とはいえ一般国民で、普段は俗っぽいテレビばっかり見てたりしているわけですよ。有名な芸人や売れていない芸人が、たとえば下品なネタをやってるのを見てるわけです。皇族に入ったら、そういうことを全部やれないわけです。俗にまみれた世界にいる国民が皇族になるのはほとんど不可能ですよ。皇室というのは、誤解されやすい表現ですが、いわば「被差別者」でもある。国民ではないから、自由も人権も認められていない。そういう俗世間から来た人が、皇室ではたして耐えられうるのか。だから、「旧宮家を復活しろ」という連中は、「あいつらを差別の下に閉じ込めろ」って言ってるようなもんじゃないですか。皇族の振る舞いというのは、最初から「聖なる世界」に生まれてその環境で育っているからそういう風になれるんです。

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