
■飛び降りの前に消防に…
県警によると、12日午後6時45分ごろ、男性の声で「鈴鹿高校です。飛び降りです」と119番通報があった。同午後6時50分ごろに消防が駆けつけたところ、校舎脇の地面に2年生の男子生徒(17)が制服姿で倒れているのが見つかった。病院に搬送されたが、全身を強く打っており、約1時間後に死亡が確認された。関連記事:岐阜の高校2年生が教室内で自殺 教頭は「生徒の心のケアを充分に行う」■教室内にスマホが
男子生徒は4階の教室から転落したとみられ、遺書などは見つかっていないものの、教室内には消防に通報した男子生徒のスマートフォンなどが残されていた。生徒のスマートフォンには、消防への発信履歴もあった。警察は、「生徒みずからがかけたのか。それとも誰かにかけさせられたのか」両面で捜査している。学校関係者や友人からの聞き取りも進めており、自殺と事件、両方を視野に捜査しているが、現段階では自殺の可能性が高いという。■「原因が全くわからない」
鈴鹿高校の教頭によると、いじめアンケート等からこの生徒がいじめを受けていた事実は、全くないという。担任、学年主任、友人等から、学校もヒアリングを行っているが、何かに悩んでいた様子やトラブル等の話はでなかったとのこと。教頭は、「全く原因がわからない」と話す。学校は13日朝に、この件の生徒への説明を行った。動揺したり、ショックを受けてる生徒がいるという。そういった生徒のために、常駐している2名と県から紹介を受けた3名のスクールカウンセラーで、生徒の心のケアを行っていく方針だ。保護者説明会については、現在日程を調整中。県内の私立高校を監督する三重県の私学課は、取材に対して、「学校の要請を受けて、カウンセラーの紹介を行った。何かできることがあれば、協力していきたい」と述べた。(文/しらべぇ編集部・おのっち)