認知神経心理学に多大に貢献した「HM」、82歳で死去

       

capra 曰く、

記憶の研究に多大に貢献した記憶障害患者「H.M.」こと Henry Gustav Molaison 氏が今月 2 日、82 歳で人生の幕を閉じた(本家記事, NYTimes.com の記事)。
Molaison 氏はてんかんの治療として 27 歳に脳外科手術を受けてから重度の前向性健忘症となり、記憶を形成することができなくなってしまった。その後 55 年間、記憶障害患者「H.M.」として多くの研究に参加 (プライバシーに配慮され、本名ではなくイニシャルで呼ばれた)。記憶や学習、アイデンティティ形成や身体的器用さなどの解明に大きく貢献してきた。Molaison 氏は記憶障害を負った後も新しい運動スキルを習得することが出来、ハノイの塔を見たことがない (覚えていない) としながらも、この課題の解を学習し、ものの名前や顔、出来事などを記憶する陳述記憶と、運動スキル学習で使われる脳の仕組みの違いに関しても多くの発見をもたらしたという。
生きている間は多くの研究に引っ張りだこだったという Molaison 氏だが、死後も脳の精密な MRI スキャンが行われ、また今後の研究のため脳は保存されることになったそうだ。

こういった匿名で知られる患者の存在自体知らなかったのだが、K.C.氏という前向性健忘症の患者もいるようだ。

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2008年12月9日のIT記事

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