人類が宇宙で暮らすための課題とは

taraiok 曰く、

人類が最初の宇宙飛行をしてから50年が経過したが、人間が地球から離れたのは最長でもたった437日だ。人間が宇宙で暮らすためにはまだ課題は多い。とはいえ、一部は克服されつつある。たとえば(長期間低重力環境に滞在すると)骨が脆くなる問題は解決の見通しが立っている。しかし、宇宙飛行士は基本的な「十分に食べて寝る」ことでも苦労が絶えないという。最大の課題は放射線だ。宇宙では地球磁場と大気の保護がないため、地球上よりも多くの放射線を浴びることになる。このことは宇宙飛行士が癌で死ぬ確率を高めるNew YorkTimesslashdot)。

5年前に新たな問題も発見された。無重力環境に長時間滞在すると、宇宙飛行士の眼球が圧迫されて視力に影響を与えるというのだ。NASAの宇宙飛行士で医師でもあるMichael R. Barratt氏は、スペースシャトルの宇宙飛行士の多くは視力の変化を訴えていたが、誰もこの問題を研究していなかったという。しかし、この問題は宇宙飛行士の能力低下を招く危険性がある。重力の不足は帰還後に方向感覚を狂わせるようなめまいを引き起こしているという(New YorkTimes不足重力の身体問題[PDF])。

身体以上に問題なのが心だ。NASAの精神科医Gary E. Beven氏は、宇宙飛行士のScott Kelly氏が宇宙ステーションへ1年滞在するミッションで認知機能の低下や睡眠、気分の変化がどのように現れるか注目しているという。ロシアで2010年~11年にかけて行われた火星探査ミッションのシミュレートでは、実験が進むにつれて活発な乗組員が少なくなったとされる(io9)。

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