Net Applicationsの3月分デスクトップOSシェアデータによると、Windows 7が2か月連続で増加し、過去1年間で最高のシェアを獲得したようだ(Desktop Top Operating System Versions Share Trend、Desktop Operationg System Market Share、Desktop Top Operationg System Share Trend)。
Windows 7のシェアは1.01ポイント増の49.42%となり、2014年以来初めて50%を下回った昨年4月以降、最高のシェアとなった。前月に若干シェアを減らしていたWindows 10は0.17ポイント増の25.36%。Windows XPは1.01ポイント減の7.44%で、Net Applicationsのデータで最も古い2007年11月以来の最低値を更新した。このほか、Windows 8.1は0.21ポイント減の6.66%、Mac OS X 10.12は0.31ポイント増の3.22%、Windows Vistaは0.06ポイント減の0.72%。Windows全体では0.17ポイント減の91.59%、Mac OS全体では0.08ポイント増の6.27%、Linuxは0.09ポイント増の2.14%となった。
StatCounterのデータでは、増減幅の最も大きかったWindows 10でも0.45ポイント増(シェア28.89%)であり、全体に動きは少ない。0.31ポイント減のUnknown(1.59%)と0.11ポイント減のWindows 8(2.06%)を除き、0.1ポイント未満の増減となっている。国や地域別にみると、チェコでWindows 10がWindows 7を上回り、初めてシェア1位になった一方、昨年10月からWindows 10がシェア1位を保っていたスロベニアでは、Windows 7が再び逆転して1位となっている。このほか、3か国でWindows 10が1位から2位または3位に落ち、7か国で1位に上昇しているが、これらの国は毎月の変動が大きいか、Windows 10とWindows 7のシェアが拮抗しているため、来月以降に再度順位が入れ替わる可能性もある。
Windows 10はフィンランド(5.34ポイント増)、シンガポール(2.45ポイント増)、イタリア(1.89ポイント増)など、全234か国・地域のうち88か国・地域で1ポイント以上増加している。日本では1.34ポイント増の34.44%となり、0.17ポイント減で32.43%のWindows 7との差を広げている。日単位のデータを見ると、3月上旬は平日にWindows 7がWindows 10を上回っているが、下旬には平日・休日を問わずWindows 10が1位になっている。なお、日本でのWindows Vistaのシェアは0.01ポイント増の2.08%であり、世界全体(0.91%)を大きく上回る。その結果、日本は世界で6番目にWindows Vistaのシェアが多い国となっている。
SteamではWindows 10 64 bitが2.44ポイント増の50.15%となり、初めて64ビット版単独で50%を超えた。32ビット版は0.01ポイント減の1.05%となっており、Windows 10全体では2.43ポイント増の51.20%となった。Windows 7は64ビット版/32ビット版合わせて2.07ポイント減の34.74%、Windows 8.1は64ビット版が0.03ポイント増加したが、32ビット版は0.03ポイント減少したため、合計では変動なしの7.94%となっている。Windows Vistaは前月から変動なしの0.1%。Windows全体では0.09ポイント増の96.05%、OSXは0.06ポイント減の3.11%、Linuxは0.02ポイント増の0.77%となっている。
4月11日にはWindows Vistaの延長サポート期間が終了する一方、Windows 10 Creators Updateの提供が開始される。どの程度シェアの変動に影響するだろうか。
3月のデスクトップOSシェア、Windows 7が過去1年間で最高のシェアを獲得
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