チェルシーは今大会のグループステージを3勝2分け1敗、バレンシアに次ぐ2位で決勝トーナメントに進出。
8年ぶりの再戦
両チームがCLで対戦するのは8年ぶり。2011-12シーズンの決勝戦以来のことになる。ミュンヘンで行われた一戦は、1-1のまま延長戦に突入するも決着がつかず。
激闘を繰り広げてきた両チーム
8年前のCL決勝のみならず、両チームは過去に何度も激闘を繰り広げてきた。
“ラウンド16”が鬼門のチェルシー
チェルシーにとって、CLの決勝トーナメント1回戦は“鬼門”のラウンドとなる。CLに出場したここ10大会のうち、9大会でグループステージを突破。しかし、決勝トーナメントに勝ち上がった直近3大会は、いずれもラウンド16で敗退しているのだ。2014-15と2015-16シーズンはパリ・サンジェルマンに、2017-18シーズンはバルセロナに敗れた。
バイエルンもリベンジを喫す戦い
対するバイエルンも、昨季はラウンド16で苦杯をなめた。リヴァプールと対戦すると、2戦合計1-3で敗退。後に優勝を果たすチームが相手だったとはいえ、ベスト8以上に勝ち残れなかったのは2010-11シーズン(インテルを相手にラウンド16で敗退)以来のことだった。
チェルシーは“苦手”ホームでの一戦
ファーストレグをホームで戦うチェルシーだが、今季は本拠地で苦戦ぎみ。すでに公式戦7敗を喫しており、1994-95シーズン以降でのワースト記録となっている。CLでも、ホームゲームは最近6試合でわずか1勝(4分け1敗)。グループステージ最終節のリール戦で挙げた勝利(2-1)が唯一の白星になる。
注目のストライカー対決
個人として注目されるのは、共に30代のストライカーだ。バイエルンは31歳のロベルト・レヴァンドフスキ。バイエルンのエースは、今大会のグループステージで最多10ゴールを記録。第1節から第5節まで出場したすべての試合でゴールネットを揺らし、第5節のツルヴェナ・ズヴェズダ戦では14分32秒というCL史上最速での1試合4ゴールを達成した。ここまで出場43.7分につき1ゴールという驚異的なペースで得点を積み重ねており、自身初の得点王獲得も見据える。対するチェルシーは、22日のトッテナム戦で今季初ゴールを決めたオリヴィエ・ジルーに期待がかかる。先発した公式戦最近14試合で、10ゴール4アシストを記録。1試合につき1ゴールのペースで得点に関与しており、33歳の彼がスタメンで起用されれば勝利に大きく近づくかもしれない。
下馬評ではバイエルンが優勢
日本時間25日午前10時現在、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』はチェルシーの勝利に「4.2倍」、バイエルンの勝利に「1.8倍」、そしてドローに「3.9倍」のオッズをつけている。チェルシーのホームゲームとはいえ、ブンデスリーガで首位に立ち、経験豊富な選手が揃うバイエルンが圧倒的に優勢と見ているようだ。ただ過去の対戦では、常に激しいバトルが繰り広げられており、今回も一方的な展開にはならないだろう。8年前の決勝でバイエルンを下してビッグイヤーを掲げたランパード監督は、どんな策でもってドイツ王者に挑むのか。指揮官の手腕からも目が離せない。
(記事/Footmedia)