リーガ・エスパニョーラ2部最終節が7日に行われ、MF柴崎岳が所属するデポルティーボはホームでフエンラブラダと対戦した。柴崎はメンバー外で、クラブは「フライトの問題」と発表しており、急きょ決まった試合までにチームに合流できなかったようだ。


 この試合は本来なら7月20日に行われるはずだったが、直前にフエンラブラダの選手やスタッフの計12名に新型コロナウイルス感染が判明したため、延期となっていた。その後、フエンラブラダの感染者が28名まで増え、リーグは当初、試合を行わないことを発表していたが、今月3日に一点して5日に試合を開催することが決定。さらに翌4日には試合開催日が5日から7日に変更された。

 試合は、勝てば昇格プレーオフ進出の6位に浮上するフエンラブラダが先手を取った。11分、右サイドからのFKの流れで、アルベルト・フェルナンデスがペナルティエリア右からクロスを供給。GKに弾かれたこぼれ球を、エリア中央のパテ・シスが押し込んで先制ゴールを決めた。


 一方、すでに降格が決まっているデポルティーボは終盤に反撃が実る。84分、アヘル・アケチェが右サイドからゴールへ向かうクロスを上げると、GKが弾いたボールはクラウディオ・ボーヴュの体に当たってゴールに吸い込まれた。追いついたデポルティーボはさらに後半アディショナルタイム5分、相手のハンドでPKを得ると、ボーヴュがゴール左隅に沈めて逆転に成功した。

 試合はこのまま終了し、デポルティーボが意地の最終戦白星を収めた。敗れたフエンラブラダは昇格プレーオフ進出のチャンスを逃し、8位で終わった。

【スコア】
デポルティーボ 2-1 フエンラブラダ

【得点者】
0-1 11分 パテ・シス(フエンラブラダ)
1-1 84分 クラウディオ・ボーヴュ(デポルティーボ)
2-1 90+5分 クラウディオ・ボーヴュ(PK/デポルティーボ)