明治安田生命J1リーグ第15節が9日に行われ、川崎フロンターレヴィッセル神戸が対戦した。

 首位を走る川崎はホームに神戸を迎えた。
両チームは2日に行われたルヴァンカップでも激突し、6-0で川崎が快勝。注目の集まる一戦となった。

 試合は序盤から動いた。守田英正のシュートがペナルティエリア内で手に当たったとして川崎がPKを獲得。これを小林悠がきっちり沈めわずか8分で川崎が先にリードを奪った。さらに16分、大島僚太がクロスに頭で合わせ決定機をむかえたがわずかにそれた。


 一方雪辱を誓う神戸も黙っていない。サイドチェンジから西大伍が楔を打ち込むと、受けた藤本憲明がターンし前方にパス。古橋亨梧が細かなステップから冷静なフィニッシュで神戸が23分に追いついた。

 劣勢に立たされた神戸が息を吹き返し、ボールを保持しつつ川崎ゴールに迫る。両チームともゴールに迫るもネットを揺らすことができない。

 後半に入り59分、遂にスコアが動いた。
西から出たワンタッチパスに反応した山口蛍がグラウンダーのパスを入れる。走り込んだ藤本が守護神の鼻先で触れコースを変えてネットを揺らした。

 さらに70分、西のパスから古橋が持ち込んで強烈なシュートを放つもこれは惜しくもクロスバー。さらにその後西のクロスが川崎ゴールに向かい、チョン・ソンリョンが触って弾くなど、神戸がより攻勢に出る。

 川崎は先制点を決めた小林に代えてレアンドロ・ダミアンを投入。交代枠を使い切り仕掛けに出ると、この采配がヒット。
L・ダミアンを菊池流帆が倒しPKを獲得すると、それを自ら沈め振り83分、試合を振り出しに戻した。

 このPKを機に川崎が流れを引き戻す。宮代大聖が脇坂泰斗にボールを出し、脇坂がためて右前へパスを送ると、それを受けたのは走っていた宮代。スピードを落とすことなく侵入し強烈なシュートを沈めた。

 試合はこのまま終了。リベンジに燃える神戸を退けた川崎が途中出場の選手の輝きもありホームの意地を見せ逆転勝利を収めた。


【スコア】
川崎フロンターレ 3ー2 ヴィッセル神戸

【得点者】
1ー0 8分 小林悠(川崎フロンターレ)
1-1 23分 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
1-2 59分 藤本憲明(ヴィッセル神戸)
2-2 83分 レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
3-2 85分 宮代大聖(川崎フロンターレ)