プレミアリーグ第3節が26日に行われ、ブライトンとマンチェスター・Uが対戦した。

 ブライトンは前節、敵地でニューカッスルに3-0の快勝。
スタメン変更は同試合のレッドカードで出場停止のイヴ・ビスマに代えて起用されたアダム・ララーナのみとなった。一方、マンチェスター・Uは今シーズンの初戦となった前節クリスタル・パレス戦で0-1の敗戦を喫し、2014-15シーズン以来6年ぶりの黒星発進となった。同試合からはスタメンを3名変更した。

 ホームのブライトンは、好調ぶりをうかがわせるような試合の入りを見せる。9分、エリアの外で受けたレアンドロ・トロサールが左足を振り抜くと、GKダビド・デ・ヘアの手から逃れるようにアウト回転がかかったボールは左ポスト直撃。21分にもトロサールがエリアの外から左足を振り抜いたが、これは右のポストをかすめて外れた。


 敵陣深い位置でのチャンスメイクに苦しんでいたマンチェスター・Uは、33分に決定機到来。中盤でボールを受けたアントニー・マルシャルが細かいタッチで相手を剥がすと、左寄りに流れたマーカス・ラッシュフォードにパス。ラッシュフォードは折り返し、飛び込んだメイソン・グリーンウッドがトラップから左足を振り抜きネットを揺らしたが、ラッシュフォードがオフサイドだったため、ゴールは認められなかった。

 すると39分、タリク・ランプティがエリア内で倒されてブライトンがPKを獲得。キッカーを担当したニール・モペイは大胆かつ冷静に“パネンカ”を沈め、ブライトンが先制に成功した。しかし43分、マンチェスター・Uが試合を振り出しに戻す。
左サイドのフリーキックからブルーノ・フェルナンデスがインスイングのボールを供給すると、ファーサイドに回り込んだネマニャ・マティッチが右足アウトサイドで折り返す。最後は相手DFルイス・ダンクに当たって、ボールがゴールに吸い込まれた。

 48分、アーロン・コノリーがポール・ポグバにエリア内で倒され、ブライトンが再びPKを獲得。かに思われたが、クリス・カヴァナー主審は自らリプレイのビデオ映像を確認して判定を覆した。マンチェスター・Uは53分、マルシャル、グリーンウッドと繋いでラッシュフォードがゴールに流し込んだが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のレビューでオフサイドが確認され、ゴールは取り消された。

 マンチェスター・Uは55分、B・フェルナンデスがハイラインを敷いていたブライトンDFの背後に鋭いスルーパスを通すと、ラッシュフォードが快速を生かしてボールを回収。
カットインからエリア内に侵入すると、滑らかなドリブルで相手を翻弄し、最後は左足を振り抜きゴールに突き刺した。

 逆転されたブライトンは60分、モペイの落としを受けたソロモン・マーチが左足ダイレクトで狙うが、シュートは右ポストに阻まれる。76分にはエリア内でトロサールが左足を振り抜いたものの、これもクロスバーに直撃。ブライトンがボールをポストに当てたのはこの試合5回目となり、データサイト『Opta』がデータ集計を始めた2003-04シーズン以降、1チームが1試合にボールをポストに当てた回数としてはプレミアリーグで最多の数字になる。

 試合はこのまま終了するかに思われたが、ブライトンは後半アディショナルタイム5分、パワープレーで上がっていたアダム・ウェブスターのクロスにマーチが合わせて同点に追いつく。そして最終盤、マンチェスター・Uはコーナーキックにハリー・マグワイアが頭で合わせたたものの相手にブロックされる。
マンチェスター・Uの選手たちは相手のハンドを主張したが、カヴァナー主審は一度試合終了のホイッスルを吹く。しかしながらVARの助言もあり試合は再開し、マンチェスター・UがPKを獲得。キッカーを担当したB・フェルナンデスが沈め、劇的な逆転勝利を収めた。

 マンチェスター・Uは敗れていれば、プレミアリーグ創設初年度の1992-93シーズン以来、28年ぶりの開幕2連敗となっていたが、不名誉な記録は勝利で回避。一方、敗れたブライトンはシュート数でマンチェスター・Uを大きく上回ったが、“不運”も重なり連勝を逃した。次節、ブライトンは3日にアウェイでエヴァートンとマンチェスター・Uは4日にホームでトッテナムと対戦する。


【スコア】
ブライトン 2-3 マンチェスター・U

【得点者】
1-0 40分 ニール・モペイ(ブライトン)
1-1 43分 オウンゴール/ルイス・ダンク(マンチェスター・U)
1-2 55分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)
2-2 90+5分 ソロモン・マーチ(ブライトン)
2-3 90+10分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)