【プラス材料】
前節は横浜F・マリノスを相手に、0-2から3ゴールを奪っての逆転勝ち。混戦の2位争いに踏みとどまった。
途中出場で決勝点を決めたMF遠藤康は、ここ最近出番のない中で価値ある仕事を果たした。サブ組が活躍するとチームの雰囲気が良くなるのは、団体競技の常。チームトップスコアラーのFWエヴェラウド、FW上田綺世とストライカーにもゴールが生まれていることもプラス要素に挙げられる。
来季のACL出場権を獲得するためにも、3位以内でのフィニッシュがひとつの目標。チーム一丸の空気をもって、終盤戦に入ることができている。
【マイナス材料】
横浜FM戦は完敗していてもおかしくなかった。試合の主導権を握られ、前半だけで2失点。メンバー交代などで後半に逆転したが、決して試合内容は満足できるものではなかった。遠藤も「勝ったからと言って、満足はできない」と試合後に話している。特に攻撃のリズムが悪く、相手の前でパスを回しているためにゴールへ迫ることができなかった。
シーズンも佳境に入り、1試合の結果が重くなってきた。
文:totoONE編集部
■川崎フロンターレ 相性面で相手を大きくリード。シーズン3連勝を飾れるか
【プラス材料】
ミッドウィークの試合に2位・ガンバ大阪が勝利したため、今節での優勝決定はなくなった。
その中でも変わらないチームとしてのスタンスを、MF守田英正はこう口にする。「あまり優勝を意識しすぎない。終わってみて結果がついてくるもの。まずは一戦一戦だと思います」。目の前の相手である鹿島アントラーズ戦に集中するというわけだ。
タイトル争いでしのぎを削ってきた両チームだが、直接対決に限れば川崎フロンターレは相性が良い。特に鬼木達監督になってからはリーグ戦で負けなし。今季もJリーグYBCルヴァンカップを含めて2度対戦しているが、川崎Fが連勝中だ。今週のトレーニングでは、離脱していたMF大島僚太が全体練習に合流。優勝に向けた11月の連戦に向けて、頼もしい大黒柱が戻ってきたのも明るい材料だ。
【マイナス材料】
前節は北海道コンサドーレ札幌に0-2で敗戦。
前節の反省点を踏まえて、この鹿島戦でより問われるのは球際の攻防だ。そこは個人のバトルでもある。
文:いしかわごう