リヴァプールに所属するFW南野拓実が、今後の目標などについてコメントした。26日、クラブ公式サイトが伝えている。


 現在25歳の南野は、2020年1月にザルツブルク(オーストリア)からリヴァプールに完全移籍。加入発表から1周年を迎えた2020年12月19日、プレミアリーグ第14節クリスタル・パレス戦で待望の同リーグ初得点をマークした。同選手は27日のプレミアリーグ第15節ウェスト・ブロムウィッチ(WBA)戦を前に、クラブ公式のインタビューに登場。同試合に向けた意気込みや2021年の目標などについて語っている。

 南野は移籍後まもなく、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることになった。新たな環境への適応に苦労したかを問われると、「ユルゲン・クロップ監督やスタッフをはじめ、たくさんの方に支えていただきました。
彼らのおかげで、僕はロックダウン中でもなんとか生活することができました。大変な時期でしたが、たくさんの方に支えていただき、そういう意味でもリヴァプールというクラブは素晴らしいと思います」と振り返り、クラブへの感謝を示した。

 リヴァプールが本拠地『アンフィールド』に迎え撃つWBAは、サム・アラダイス新監督の就任から2試合目を迎える。南野は「新たな監督に率いられるチームがどのようにプレーするかを予想するのは困難であり、何が起こるかを予測することはできません」と対戦相手を警戒しつつ、「それでも、僕らは試合に向けて最善の準備をするだけです。“僕らのサッカー”をできる限り長くプレーすることができれば、自ずと結果もついてくるでしょう」と勝利への自信をのぞかせた。

 リヴァプールはプレミアリーグ歴代2位のホーム「65」試合連続無敗を維持しており、今季のリーグ戦でもホームゲームは7戦全勝。
南野は本拠地での試合について、「アンフィールドでプレーするとき、理由はわかりませんが、僕らは常に勝つことができると感じています。ホームスタジアムは常に、僕らに力を与えてくれます」とコメント。続けて、「それだけに、多くのファンがスタジアムにいられないのはとても悲しいことです。彼らが僕らのプレーを見るために、できる限り早くスタジアムへ戻ってくることを願っています」と、世界屈指の熱量を誇るサポーターの復帰を切望した。

 また、イングランドのサッカーはクリスマスから、他国に類を見ない過密日程が始まる。クロップ監督らもたびたび、この時期のスケジュールには苦言を呈してきた。
だが、イングランドで初の年末を迎える南野は、日程を前向きに捉えているようだ。

「とても楽しみにしています。週に2回の試合があるので、試合をする機会が増えて嬉しいです。僕らは今、多くの負傷者を抱えているので、僕のような選手はチームのためにもっと頑張る必要があります。出場機会があれば、しっかりと準備して、成果を出していきたいです」

 南野は最後に、個人およびチームとしての2021年の目標に言及。「個人的な目標は、試合に出場するとき、120%の力を出してベストを尽くすことです。
チームとしては、できる限り多くのタイトルを獲得したいと考えています」と、意気込みを示した。

 リヴァプールはWBA戦後、中2日の30日にプレミアリーグ第16節ニューカッスル戦を控えている。さらに年明けも過密日程は続き、1月4日に第17節サウサンプトン戦、1月9日にFAカップ3回戦のアストン・ヴィラ戦が予定されている。南野にも十分な出場時間が巡ってくることが予想されるなか、同選手の更なる活躍に期待がかかる。