カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロは12日、新監督に元アルゼンチン代表FWのエルナン・クレスポ氏が就任したことを発表した。契約期間は2年間となっている。


 サンパウロのフリオ・カサレス会長はクラブ公式HPにて「クラブにかかわる多くの人々と話し、複数の選択肢を考慮した中で、エルナン・クレスポが我々のクラブに最もフィットするという結論に達しました。監督としての優勝経験もあり、現役時代には選手としても活躍していました。将来性のある監督です。勝者のメンタリティとサンパウロのDNAを示してくれるでしょう」と、クレスポ監督就任に至った背景を語っている。

 現役時代、クレスポ氏はリーベル・プレート、パルマ、ラツィオ、インテル、チェルシー、ミラン、ジェノアといったクラブで活躍した。アルゼンチン代表としても長きにわたってエースストライカーの座に君臨しており、1998年のフランス・ワールドカップ、2002年の日韓・ワールドカップ、2006年のドイツ・ワールドカップに出場した。


 引退後はパルマの下部組織で監督としてのキャリアを始めた。セリエBのモデナでトップチームを指揮した後は、パルマの副会長やアンバサダーを務めていた。2018-19シーズンからは母国のバンフィエルドで監督キャリアを再スタートさせると、2021年1月にはデフェンサ・イ・フスティシアを率いてコパ・スダメリカーナ優勝を成し遂げていた。

 今シーズン、サンパウロはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで34試合を消化し、勝ち点「59」を獲得して4位につけている。