チェルシーは4日、クラブの取締役会にサポーターの代表者を参加させることをクラブ公式サイトで発表した。

 欧州スーパーリーグ(ESL)参加表明でサポーターから猛反発を受けたチェルシー。
ESL撤退後にサポーターに宣言した“信頼回復”に向けて動き出した。発表によると、サポーターを代表する3名が選挙や選考プロセスによって選ばれ、“サポーター・アドバイザー”として今年7月1日から取締役会に出席することになるという。今後はクラブの意思決定にサポーターの意見も考慮されるようだ。

 代表者は毎年シーズン前に新たな3名が選ばれ、年間約4回の取締役会に出席して「幅広い問題」についてクラブに助言を行うことができるという。ただ、“サポーター・アドバイザー”は議決権を持たず、選手やスタッフ、アカデミーなどに関わる会議には参加しないようだ。代表者の選出方法は今後、クラブとサポーターグループによる協議で決まるという。


 チェルシーは4月18日、レアル・マドリードやマンチェスター・Uなどとともに、欧州の強豪12クラブによるESLの創設を発表した。しかし、クラブの文化を築き上げてきたサポーターたちの思いを無視するような構想だったため、クラブは猛反発を受けていた。発表2日後の20日には、ホームでのブライトン戦前に約1000人のチェルシーファンがスタジアムに集結して抗議を実施。翌21日にはクラブが正式にESL離脱を発表していた。