チャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグが5日に行われ、チェルシーとレアル・マドリードが対戦した。

 9シーズンぶりの決勝進出を目指すチェルシーと3シーズンぶりの決勝進出を狙うレアル・マドリードの対決。
4月27日に行われたファーストレグはレアル・マドリードのホームで1-1の引き分けで終わった。

 ホームのチェルシーはティモ・ヴェルナー、エンゴロ・カンテ、セサル・アスピリクエタらが先発出場。一方のレアル・マドリードはセルヒオ・ラモスとフェルランド・メンディが復帰を果たし、古巣戦のエデン・アザールとティボー・クルトワもスタメンに名を連ねた。

 チェルシーは18分、ベン・チルウェルの折り返しを中央のティモ・ヴェルナーが合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。レアル・マドリードは26分、カリム・ベンゼマがペナルティエリア前中央から右足で狙ったが、これはGKエドゥアール・メンディに防がれた。

 試合が動いたのは28分、チェルシーが先手を取った。
エンゴロ・カンテがヴェルナーとのワンツーで攻め上がり、ペナルティエリア左へラストパス。フリーで受けたカイ・ハフェルツが冷静にループシュートを放つと、惜しくもクロスバーに弾かれたが、詰めていたヴェルナーが頭で押し込んで先制点を奪った。

 リードを許したレアル・マドリードは35分、ルカ・モドリッチが左サイドからピンポイントのクロスを入れると、ベンゼマがヘディングシュート。しかしこれもGKメンディの好セーブに阻まれた。

 後半に入ってチェルシーが立ち上がりから相手ゴールに迫る。47分にアスピリクエタのクロスにハフェルツが頭で合わせたが、これもクロスバーに直撃。
52分にはFKでチアゴ・シウヴァがヘディングシュート、53分にはメイソン・マウントがエリア右に抜け出して右足で狙ったが、どちらも枠を捉えられなかった。

 1点を追うレアル・マドリードは主導権を握って反撃に出るが、なかなかチャンスを作れず。逆にカウンターで追加点を狙うチェルシーは59分、ハフェルツが抜け出してGKと一対一のチャンスを迎えたが、GKクルトワの好セーブに阻まれる。66分にはカンテがエリア左に抜けたが、シュートは戻ったフェデリコ・バルベルデにブロックされた。

 それでも、チェルシーは85分、カンテのパスでエリア右に抜けたクリスティアン・プリシッチが冷静なキープから中央へ折り返す。これをメイソン・マウントが合わせて決定的な追加点を挙げた。
試合はこのまま終了し、チェルシーがホームで快勝。2試合合計3-1で決勝進出を果たし、9シーズンぶりのCL制覇に王手をかけた。

 5月29日に行われる決勝は、チェルシーとマンチェスター・Cの対戦に決定。2018-19シーズンのトッテナム対リヴァプール以来、2シーズンぶりのプレミアリーグ勢対決となった。

【スコア】
チェルシー 2-0(2戦合計:3-1) レアル・マドリード

【得点者】
1-0 28分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)
2-0 85分 メイソン・マウント(チェルシー)