明治安田生命J1リーグ第17節が29日と30日に行われた。

 唯一29日に行われたのは、柏レイソルvs北海道コンサドーレ札幌
試合は19分に小柏剛の得点で札幌が先制するが、柏は35分にクリスティアーノがPKを成功させて追いつく。それでも札幌は40分、岡村大八のキックが相手に当たってゴールに吸い込まれ、勝ち越しに成功する。柏のゴールと札幌の2点目で主審によるオンフォールドレビューが行われたため、前半のアディショナルタイムは異例の10分という長さに。後半は得点が生まれず、札幌はリーグ戦2試合ぶりの白星、柏はリーグ戦6試合未勝利となった。

 首位の川崎フロンターレは、ホームで鹿島アントラーズと対戦。川崎Fは19分にレアンドロ・ダミアンの技ありゴールで先制してリードで折り返すが、鹿島も61分に上田綺世が鮮やかなループシュートを沈めて追いつく。
試合は1-1のまま終わるかに思われたが、川崎Fは後半アディショナルタイム4分、直前に投入されたばかりの小林悠が値千金の勝ち越し弾を挙げる。勝利した川崎FはJ1リーグ新記録の開幕20戦無敗を達成し、同クラブの鬼木達監督は史上最速の156試合目でJ1リーグ通算100勝を果たした。

 ホームで清水エスパルスと対戦した横浜F・マリノスは、4分に前田大然のクロスをエウベルが押し込んで幸先よく先制するが、41分に追いつかれる。それでも89分、横浜FMは途中出場の水沼宏太のクロスに同じく途中出場のレオ・セアラが合わせてネットを揺らし、2-1の勝利を収めた。

 サガン鳥栖ヴィッセル神戸と1-1で引き分けたため、2連勝の横浜FMが3位に浮上した。2位の名古屋グランパス浦和レッズとスコアレスドローに終わり、3戦未勝利。
名古屋と4試合消化の少ない横浜FMの勝ち点差は「3」に縮まった。

 大分トリニータアビスパ福岡との“九州ダービー”を制して5戦ぶり白星。ベガルタ仙台セレッソ大阪に追いついて1-1のドローとなり、残留圏の柏と勝ち点で並んだ。また、ガンバ大阪横浜FCの下位対決は、G大阪のレアンドロ・ペレイラが初ゴール含む2得点を挙げる活躍を見せ、G大阪が2-0の勝利を収めた。G大阪は今季初の連勝となった。

 今節の試合結果と順位表、次戦の対戦カードは以下の通り。


■第17節・試合結果
▼5月29日(土)
柏レイソル 1-2 北海道コンサドーレ札幌

▼5月30日(日)
横浜F・マリノス 2-1 清水エスパルス
FC東京 0-0 サンフレッチェ広島
ヴィッセル神戸 1-1 サガン鳥栖
ベガルタ仙台 1-1 セレッソ大阪
徳島ヴォルティス 1-1 湘南ベルマーレ
大分トリニータ 2-1 アビスパ福岡
ガンバ大阪 2-0 横浜FC
浦和レッズ 0-0 名古屋グランパス
川崎フロンターレ 2-1 鹿島アントラーズ

■順位表
1位 川崎F(勝ち点52/得失点差+34)
2位 名古屋(勝ち点37/得失点差+9)
3位 横浜FM(勝ち点34/得失点差+17)
4位 鳥栖(勝ち点33/得失点差+15)
5位 福岡(勝ち点29/得失点差+2)
6位 神戸(勝ち点28/得失点差+5)
7位 浦和(勝ち点28/得失点差+1)
8位 鹿島(勝ち点27/得失点差+8)
9位 広島(勝ち点26/得失点差+2)
10位 C大阪(勝ち点23/得失点差+2)
11位 札幌(勝ち点22/得失点差+2)
12位 FC東京(勝ち点22/得失点差-5)
13位 徳島(勝ち点19/得失点差-7)
14位 湘南(勝ち点17/得失点差-3)
15位 清水(勝ち点15/得失点差-8)
16位 柏(勝ち点14/得失点差-9)
17位 仙台(勝ち点14/得失点差-16)
18位 G大阪(勝ち点13/得失点差-7)
19位 大分(勝ち点12/得失点差-12)
20位 横浜FC(勝ち点7/得失点差-30)

■次戦の対戦カード
▼6月2日
19:00 湘南 vs G大阪(第19節)
19:00 横浜FC vs 川崎F(第21節)

▼6月19日(土)
13:00 福岡 vs 神戸
14:00 札幌 vs 大分
18:00 横浜FC vs FC東京
19:00 広島 vs 柏

▼6月20日(日)
17:00 鹿島 vs 仙台
19:00 浦和 vs 湘南