アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの退団にショックを受けるバルセロナのファンが、フランス代表DFサミュエル・ユムティティら同クラブの複数選手にブーイングを浴びせた。9日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。


 バルセロナは5日、6月30日をもって契約満了となっていたメッシが、「ラ・リーガの規定による経済的・構造的な障害のため」退団することになったと発表。このことに納得できないファンは、給与体系の大幅な見直しが求められるなか、高給取りかつ余剰戦力としてクラブに残り続けているユムティティらに怒りの矛先を向けた格好となった。

 8日に行われたジョアン・ガンペール杯のユヴェントス戦(○3-0)では、ユムティティのほか、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョらも自軍のサポーターからブーイングを浴びせられる事態に。また、ユムティティについては、試合後に行われたトロフィー授与式に姿を見せなかったことも話題を呼んでいる。

 ユムティティは試合後、自身の公式インスタグラム(samumtiti)のストーリーを更新。「時には何も言わず、沈黙に任せた方がいいこともある」と意味深なメッセージを投稿した。


 また、バルセロナの元スペイン代表DFジェラール・ピケが試合後、一部選手にブーイングが行われた問題に言及。「人々が自己表現することは理解できるけど、僕は彼らに、みんなで一緒にオールを漕ぐべきだと言いたい。僕たちはこれまで以上にファンを必要とする、新しい時代にいる。口笛を吹いても何の役にも立たない。たとえ失望する人がいたとしてもね」と、ファンをなだめている。