【プラス材料】
前節は下位に沈むベガルタ仙台を相手に苦戦。
上位をキープできているのは守備陣の健闘によるところが大きい。GK朴一圭を中心にしっかり守り、好機を決める展開に変わりはない。
試合ごとに得点者が変わるのは攻撃のパターンが多いとも言えるが、絶対的なエース不在の表れでもある。全員攻撃・全員守備のスタイルで戦うしかない。
【マイナス材料】
負傷者が出てきたことに不安を感じる。仙台戦で攻撃的な選手のMF本田風智がケガを負った。中心選手の移籍も重なり、メンバーの選定には金明輝監督も頭を悩ませていることだろう。
しかも、今節戦う清水には鳥栖の躍進を支えたMF松岡大起がシーズン途中に移籍している。
救いは清水がここ7試合勝利を挙げていないこと。鳥栖がホームの利を生かして先制点を奪うことで優位に戦えるだろう。いずれにせよ、先制点が大きなポイントとなりそうだ。
文:totoONE編集部
■清水エスパルス 戦力の融合に成功するも、攻守の課題はいまだ解決できず
【プラス材料】
前節の名古屋グランパス戦は夏の新戦力5人が初めて揃って先発し、上位チームに対してある程度自分たちのサッカーを展開できた。
得点シーンは、FW藤本憲明の加入後初アシストでエースのFWチアゴ・サンタナが9試合ぶりのゴールを決めた形だった。新たな2トップが共演して結果を出したことも大きい。
頭部のケガで長期離脱していたDF鈴木義宜が5日のエリートリーグに出場。
【マイナス材料】
7試合勝利がなく、リーグ戦再開後は3分2敗。第26節の鹿島アントラーズ戦を除けば内容がそれほど悪かったわけではないが、勝ちきれないという状況を打破できてない。
その原因のひとつとして、組織で安定した守りができていたとしても、ミスや一瞬の隙を突かれてあっさり失点してしまうシーンが目立っているのが気になる。ロティーナ流の緻密な守備戦術は浸透度を増しているものの、個々の集中力不足やミスによって綻びが生じることが多ければ、堅守を構築することは難しい。
攻撃に関しても、リーグ戦再開後の5試合は1試合平均0.80得点(無得点が2試合)と精力的な補強をしている中でなかなか火がついてこない。
文:totoONE編集部