レアル・マドリードに所属する元ドイツ代表MFトニ・クロースが、2021年のバロンドールに言及した。30日、スペイン紙『アス』が伝えた。


 2021年度のバロンドール授賞式は29日に行われ、パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、自身の最多記録を更新する7度目の受賞を果たした。メッシは代表でコパ・アメリカ2021を制し、同大会のMVP、得点王、アシスト王に輝いた。バルセロナ在籍時の2020-21シーズンには、30得点でラ・リーガ得点王に輝いている。

 また、2020-21シーズンのブンデスリーガで41ゴールを挙げたバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが2位に選出。チェルシーでチャンピオンズリーグ(CL)、イタリア代表でEURO2020を制したMFジョルジーニョが3位となった。

 一方、クロースの同僚であるフランス代表FWカリム・ベンゼマは4位、クロアチア代表MFルカ・モドリッチは29位という結果に終わった。
ベンゼマは2020-21シーズンの公式戦で30ゴールを挙げ、今夏に復帰したフランス代表でも得点を量産。バロンドールの本命に推す声もあったが、惜しくも受賞を逃すことになった。

 クロースはこの結果に納得がいかない模様だ。同選手は弟のフェリックスとともに発信している自身のポッドキャスト『Einfach mal Luppen』内で、バロンドールの結果に言及。「まず最初に、僕自身は個人賞に全く興味がない」と断りを入れつつ、次のように語り、メッシの受賞に疑問を抱いていること、ベンゼマが受賞にふさわしいと考えていることを明かした。

「個人賞があるのなら、それは公平であるべきだ。
そして僕の目には、今回は絶対にそうではないと映った」

「この選択で間違っているのは、何よりも1位だ。僕にとっても、ジョルジーニョは3番手だ。彼はすべてを勝ち取ったからね。2位のレヴァンドフスキは僕の中で1位たり得たが、僕にとってはベンゼマが一番だ。もし昨年のベストプレイヤーを探しているのなら、それはベンゼマだ。僕は彼がいかに優れたサッカー選手であるかを間近で見ることができるからね」

 また、クロースはかつての同僚であるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現マンチェスター・U)についてもコメント。
歴代2位の5回の受賞を誇る同選手は今回6位となったが、「クリスティアーノは最近も数多くの決定的なゴールを決めており、マンチェスター・UがまだCLに残っているのは彼のおかげだと思う。そう考えると、僕にとってはクリスティアーノもメッシより先に来る」