「『僕のチーム』になるくらいが理想」…常勝軍団復活のカギを握る“新司令塔”樋口雄太
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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)組が日本離れている間、王者・川崎フロンターレをかわしてJ1首位に浮上したのが、常勝軍団復活を期す鹿島アントラーズだ。

「僕らはあくまでチャレンジャー。首位という感覚もない。目の前の一戦に勝つ、前回出た課題を修正して表現することの連続です」とエースFW上田綺世も気を引き締めて、大型連休中の連戦に挑んでいる。

 4月29日のセレッソ大阪戦を3-0で圧勝し、ホームで迎えた5月3日のジュビロ磐田戦。今季J1復帰組ながらも遠藤保仁ら百戦錬磨の面々が揃うチームに対し、鹿島は確実に勝ち点3を挙げなければならなかった。

 チーム全体が士気を高める中、中盤を着実に統率したのが、今季サガン鳥栖から加入した樋口雄太だ。開幕からリーグ11戦連続スタメンと、ダイナモ的な役割を遺憾なく発揮している。

 この日も序盤から幅広い範囲を動き回り、攻守両面に絡む姿が光った。リスタートのチャンスもたびたび巡ってきて、精度の高いキックで相手守備陣に脅威を与える。最たるものが前半29分の先制点の場面だった。背番号14の右CKがゴール前の絶妙な位置に飛び、ヘッドで合わせたのがアルトゥール・カイキ。樋口にとって新天地でのリーグ戦初アシストとなった。

「やっぱり中でターゲットになる選手が多い分、いいボールを蹴れば合わせてくれるという信頼がある。2トップにしてもカイキにしても、ちょっとズレても合わせられる選手ばかり。それもあって自信を持って蹴れているのが一番大きいと思います」と本人も胸を張る。鳥栖時代にエースナンバー10を背負った男らしい高度な技術が凝縮されたプレーだった。