V・ファーレン長崎は6日、U-15コーチの宮本卓也氏が不慮の事故により、5月1日に逝去したことを発表した。38歳だった。


 宮本氏はサンフレッチェ広島の育成組織、大阪商業大学を経て、2006年にセレッソ大阪に加入。現役時代はDFやMFとして活躍し、2008年からは2012年にかけてはモンテディオ山形、2013年はアビスパ福岡でもプレーした。J1リーグ通算101試合、J2リーグ通算106試合、リーグカップ通算12試合、天皇杯通算9試合に出場した。

 指導者としてはC大阪のスクールコーチやエリートクラスコーチ、セレッソ大阪和歌山U-15コーチなどを歴任。2022年から長崎のU-15コーチに就任していた。

 宮本希夫人は、長崎のクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。


「今年度よりアカデミースタッフメンバーとして迎えていただき、本人もやる気に満ち溢れていた矢先のことで、家族も事実をまだ受け入れられずにおります。短い間ではございましたが、V・ファーレン長崎の一員として加えていただき本当にありがとうございました」

 また、C大阪、山形、福岡の各クラブも公式サイトで訃報を伝えている。福岡は「宮本氏はわずか1シーズンの在籍でしたが、『みーも』の愛称で多くのファン、サポーターに親しまれました。豊富な運動量を武器に22試合に出場。経営危機に陥った2013年の苦しい時代を共に戦ってくれた仲間の一人です。みーもの穏やかな優しい笑顔、そしてベススタのピッチを走る姿、決して忘れません。
たくさんの感動をありがとうございました」と、哀悼の意を表している。