この試合で右ウイングとして先発した横浜FMの水沼宏太は28分、スローインからレオ・セアラの落としを受けて、豪快にシュートを蹴りこんで、チームに3点目をもたらした。「うまくレオが落としてくれて、自分もゴールに向かってトラップでき、あとは迷わず振り抜けたので、そこはよかったです。プレッシャーなくトラップできたので、あとはどこに打っても入ったと思いますが、顔をめがけてくらいの気持ちで蹴ったら、突き刺さってくれた感じです」と振り返り、巧みなコントロールでアシストしたレオ・セアラも「スローインからの形は練習からやっている。宏太とは練習でやっていた形だったので、受けてからうまく連携が取れて、得点できたことはよかった」と、狙いの形がハマったことを喜んでいる。
この日は30度を超える暑さで、飲水タイムも設けられた試合となったが、積極的なプレッシングで主導権を握り続けた横浜FM。水沼は、「暑さはもちろんありましたけど、それは相手も同じことですし、自分たちのやり方を暑いからと変えることはなかったので。
これには中盤で試合をコントロールし続け、終盤には「プロになってから初めてでした」という右SBでもプレーした藤田譲瑠チマも「他の選手たちも『まだベトナムの影響が出ているな』と話していたので(笑)」と笑顔で話すようにチーム力につながっているようだ。
横浜FMはこれでJ1通算499勝を達成。次戦はアウェイゲームではあるものの、国立競技場での清水エスパルス戦となる。水沼は「偉大な先輩方が作り上げてくれたマリノスというチームでプレーできていることは幸せに感じますし、自分たちがマリノスのエンブレムを背負って戦えていることも幸せに感じ、しっかりとプライドを持って戦わないといけないと思っています。
【動画】鮮やかな連携から水沼が豪快弾