ヨーロッパリーグ(EL)・グループD第5節が11月30日に行われ、スポルティング(ポルトガル)とアタランタ(イタリア)が対戦した。

 昨季のELで準々決勝まで駒を進めたスポルティングは、今季のELでは4試合を終えた時点で2勝1分1敗。
この試合を白星で飾り、他会場でシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)がラクフ・チェンストホヴァ(ポーランド)との一戦を引き分け以下で終えた場合、グループ2位以内を決められる。ドローで終えた場合も、他会場でラクフ・チェンストホヴァが勝利すれば2位以内が確定という、比較的有利な状況でアタランタとのアウェイゲームを迎えた。

 スポルティングに所属している守田英正はコンディションの関係で欠場の可能性も報じられていたが、ELでは2試合ぶりのスターティングメンバー入り。ヴィクトル・ギェケレシュやペドロ・ゴンサウヴェスらとともに先発に名を連ねた。一方、既に2位以内を確定させているアタランタは、トゥーン・コープマイネルス、マルテン・デ・ローン、ジャンルカ・スカマッカらがスタメンに並んだ。

 試合の均衡が破れたのは23分。
ホームチームのアタランタは最終ラインから細かくボールを繋いで前進するスペースを構築すると、自陣中央でボールを受けたコープマイネルスがダイレクトで縦方向へ繋ぐ。こぼれ球を自ら拾って中央を破るスルーパスを通すと、待っていたスカマッカがペナルティエリア手前から右足一閃。アウト回転のかかった強烈なミドルシュートを突き刺し、アタランタが先手を取った。

 首位通過のために負けられないスポルティングは、35分にチャンスを作り出す。自陣右サイドからのロングボールをギェケレシュが強引に前線で収めると、相手を引き付けて左のスペースへスルーパス。抜け出したP・ゴンサウヴェスがGKと1対1のチャンスを迎えたが、ループシュートはGKフアン・ムッソに狙いを読まれ、キャッチされた。


 スポルティングとしてはなかなか決定的なシーンを作れず、前半は1点ビハインドで終了。後半に入っても立ち上がりはやや押し込まれる構図となったが、56分に待望の瞬間が訪れる。ピッチ中央付近でギェケレシュがクリアボールを収めたところから、チーム全体でボールをキープすると、左サイドのスペースで前を向いたマーカス・エドワーズがギェケレシュとのワンツーでペナルティエリアへ侵入し、右足でゴールネットを揺らした。後半の開始と同時にピッチに立ったエドワーズが早速結果を残し、スポルティングが試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗ったスポルティングは66分、敵陣右サイドでボールを受けたジェニー・カタモが中央へ繋ぐと、ペナルティエリア手前で前を向いたエドワーズが斜めのパスを差し込む。タイミング良くボックス内に侵入したP・ゴンサウヴェスが右足でフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは左ポストに嫌われた。


 アタランタとしては相手に主導権を明け渡す時間も少なくはない後半となったが、終盤に差し掛かった83分には勝ち越しのチャンスを得る。自陣中央でインターセプトしたベラト・ジムシティがダイレクトで縦へ付けると、ボールを収めたルイス・ムリエルが右へ繋ぐ。駆け上がったアレクセイ・ミランチュクが切り返しから左足で狙ったが、シュートはGKアントニオ・アダンにキャッチされた。

 これ以上スコアは動かず、試合は1-1でタイムアップ。この結果、スポルティングの今節でのグループ突破はこの後行われる他会場の結果次第となった。守田はフル出場を果たしている。


 一方、アタランタはドローで終えたことで首位が確定。ELはグループを首位通過したチームがラウンド16へストレートイン、2位通過のチームはチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージを3位で終えたチームと決勝トーナメントプレーオフを戦うフォーマットのため、16強入りを決めることとなった。

 次節のELは12月14日に開催。スポルティングはホームでシュトゥルム・グラーツと、アタランタは敵地でラクフ・チェンストホヴァと、それぞれ対戦する。

【スコア】
アタランタ 1-1 スポルティング

【得点者】
1-0 23分 ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)
1-1 56分 マーカス・エドワーズ(スポルティング)