エヴァートンのクラブ売却に進展があったようだ。14日、イギリスメディア『BBC』が報じた。


 近年、経営面での苦戦が取り沙汰されるエヴァートン。6シーズン連続で赤字を計上しており、2023-24シーズンはプレミアリーグが定めた「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」違反で勝ち点「8」はく奪処分を受けた。さらに新スタジアムの建設費用も膨れ上がっており、負債額は3億ポンド(約600億円)を超えている模様だ。

 昨年にはセビージャ、ジェノア、ヴァスコ・ダ・ガマなどの株式を保有する777パートナーズへの売却が進められていた。しかし、同社の書類不備などにより、交渉は破談に終わった。

 その後も英国屈指の名門の買収に興味を示す投資家は後を絶たず。
フリードキン・グループのほかにも、英国拠点の投資ファンドや実業家、サウジアラビア王室が関わるコンソーシアムが買収に動いていた。

 『BBC』グループによると、フリードキン・グループはエヴァートンの買収で基本合意に至り、近日中にもファラド・モシリ現オーナーが所有する株式94パーセントの買い取りが決断される可能性があるという。なお、すでにサウジアラビア王室のコンソーシアムは、『BBC』に対して“白旗宣言”を表明しているという。

 フリードキン・グループのトップであるダン・フリードキン氏は、米国におけるトヨタの販売代理点で最高経営責任者を務めるほか、映画産業やリゾート産業など幅広いビジネスを手掛けており、その純資産は48億ポンド(約9600億円)ともいわれている。2020年夏にローマを買収し、2023年夏にはカンヌ(フランス)の株式も取得した。