ポルトガル代表DFペペ(ポルト)が、EUROにおける大会最年長出場&勝利記録を塗り替えた。

 ポルトガル代表は18日、グループF第1節でチェコ代表と対戦。
試合は立ち上がりからポルトガル代表が主導権を握りながらも、なかなか先手を取れずにいると、62分にはMFルカーシュ・プロヴォド(スラヴィア・プラハ)にミドルシュートを決められ、1点を追いかける展開を強いられる。

 それでも、失点から10分も経過していない69分、MFヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン/フランス)からのアーリークロスをDFヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマン/フランス)が頭で折り返し、これがオウンゴールを誘って試合を振り出しに戻す。1-1で迎えた87分には、FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル/サウジアラビア)のヘッドがポストに当たった跳ね返りをFWディオゴ・ジョッタ(リヴァプール/イングランド)が押し込んだものの、ここはオフサイドの判定で取り消しに。

 それでも後半アディショナルタイム、FWペドロ・ネト(ウルヴァーハンプトン/イングランド)が左サイドを突破し、グラウンダーのクロスボールを送ると、クリアが中途半端となったセカンドボールをFWフランシスコ・コンセイソン(ポルト)が押し込み、土壇場で逆転に成功。試合はこのまま2-1でタイムアップを迎え、ポルトガル代表が白星スタートを切っていた。

 ペペはこの試合にフル出場。
最終ラインの一角としてポルトガル代表の守備陣を支えただけでなく、個人としても快挙を達成している。

 1983年2月26日生まれのペペは、41歳と113日でチェコ代表戦に出場。これは2016年大会にて、元ハンガリー代表GKガボール・キラーイ氏が打ち立てた、40歳86日という大会最年長出場記録を更新する数字だ。また、フィールドプレイヤーのみに限定しても、元ドイツ代表MFローター・マテウス氏が2000年大会で記録した39歳と91日が最年長出場記録だった。ペペがチェコ代表戦に出場したことにより、この記録が塗り替えられることとなった。

 なお、同時にペペはEUROにおける最年長勝利記録も更新。
これまでは1988年大会にて、元オランダ代表MFアーノルド・ミューレン氏が37歳と23日で試合出場&勝利という快挙を達成していたが、9大会ぶりにこの記録も塗り替えられることとなった。ちなみに、かつてペペと共に最終ラインを形成した元ポルトガル代表DFリカルド・カルヴァーリョ氏は、EURO2016で優勝した時点で38歳と53日だったが、同大会で勝利した試合には出場していなかった。

 そして、今大会において、ペペが更新する可能性のある“最年長記録”はまだまだ残されている。たとえば、最年長得点記録は、かつて名古屋グランパスで活躍したことでも知られる元オーストリア代表FWイヴィツァ・ヴァスティッチ氏が保持している。ヴァスティッチ氏は2008年大会のポーランド代表戦で、38歳と257日という年齢でゴールを決めているが、ペペが今大会のなかでゴールを決めることができれば更新可能な数字。ペペは最終ラインの選手のため、ゴールを決める可能性は高くないかもしれないが、チームメイトのC・ロナウドが得点をした場合にも、この記録は塗り替えられる。


 また、仮にポルトガル代表が決勝まで駒を進めた場合は、EUROの決勝における最年長出場記録も更新する。現在は、2008年大会の決勝に38歳と232日で出場した元ドイツ代表GKイェンス・レーマン氏がこの記録を保持している。加えて、その決勝の舞台でゴールを決めれば、元イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ氏が前回大会の決勝で記録した最年長得点記録をも塗り替えることとなる。

 UEFA(欧州サッカー連盟)が発表した、現時点での各種最年長記録は下記の通り。今後の戦いにおいて、ペペを筆頭としたベテラン選手が、これらの記録を塗り替えるか否かにも注目だ。

■EURO最年長記録
(国籍/記録を作った大会/記録時の年齢)
▼最年長出場記録
ペペ(ポルトガル代表/EURO2024/41歳113日)

▼最年長得点記録
イヴィツァ・ヴァスティッチ(オーストリア代表/EURO2008/38歳257日)

▼最年長勝利記録
ペペ(ポルトガル代表/EURO2024/41歳113日)

▼決勝戦最年長出場記録
イェンス・レーマン(ドイツ代表/EURO2008/38歳232日)

▼決勝戦最年長得点記録
レオナルド・ボヌッチ(イタリア代表/EURO2020/34歳71日)


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