先発出場した土居は67分までプレー。得点やアシストこそなかったものの、トップ下のポジションで攻守に躍動した。「前半から自分たちのやりたいサッカーをガンガン出せていたと思いますし、相手もやりにくそうにしているのはピッチで感じていました。いい内容でいい結果を出せたのは、たくさんの方に来ていただけたおかげです。(豪雨災害で)被災した皆さんにも元気を届けたいと思っていました」と振り返った。
ピッチ上で激しいマッチアップを繰り広げたのは、鹿島アントラーズ時代のチームメイトで、昨季から徳島でプレーする永木亮太だ。永木とは鹿島時代に通算191試合に出場。2022年の湘南ベルマーレ戦以来、2季ぶりに対峙した。スローイン時には密着マークを受け、前半終了間際には永木のタックルを喰らう場面も。「鹿島時代を思い出しましたね(笑)。彼の特徴でもある球際の強さは、何回かあるだろうなと想定していました」と話した。
試合前のゴール裏には『おかえり土居聖真 ずっと待ってたぜ』という横断幕が掲げられ、新しい個人チャントも初披露されるなど、地元・山形県出身選手としてファン・サポーターからの期待は大きい。
取材・文=三島大輔