日本代表に招集されているFW南野拓実(モナコ/フランス)がメディアの取材に応じ、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の中国代表戦に向けた意気込みを語った。

 北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ26の出場権をかけたアジア最終予選がいよいよ5日に開幕する。
8大会連続8度目の本大会出場を目指す日本代表は2次予選を6戦全勝で首位通過し、最終予選ではオーストラリア代表やサウジアラビア代表と同居するグループCに入った。

 初戦で激突するのは中国。最新のFIFAランキングは87位と日本の18位を大きく下回っており、過去の対戦成績でも日本が勝ち越している。しかし、アジアの戦いに油断は禁物だ。日本はワールドカップのアジア最終予選において、過去2大会連続で黒星発進。3年前に行われた前回予選の初戦では、現中国代表監督のブランコ・イバンコビッチ監督率いるオマーン代表にホームで完封負けを喫している。

 前回の予選を経験している南野は「何が起こるか分からないというところで、全員が気を引き締めて明日の試合に臨むことがすごく重要だと思います」と前置きしつつ、「僕らの方がボールを握る時間が多いと思うので、個人的にはライン間でボールを引き出して、味方と距離感を良くする、ゴールに迫っていく動きを見せられれば良いかと思います」と意気込みを語った。

 熾烈なアジアの戦いを控えるなか、爆発的なスピードでサイドを切り裂くFW伊東純也(スタッド・ランス/フランス)が約7カ月ぶりに代表復帰。南野は「システムのパターンだったり、サイドで脅威になれる選手がいますし、引いた相手に対してのバリエーションはアジアカップも踏まえて積み上げてきたものはあると思います」とチームとしての成熟にも自信を示しつつ、ともにリーグ・アンで活躍する伊東の復帰を次のように喜んだ。

「純也くんの縦への突破の脅威はすごく心強いです。ドン引きされたシチュエーションの中でもチームとしては助かるし、大きな戦力が帰ってきてくれて嬉しいです。彼のスピードを生かした攻撃は一つのパターンになります。
ゴール前でどのようなタイミングでクロスに入るのかという話はいつもしていますし、彼の良さが出せると思います」

 南野自身は所属するモナコで好調を維持。昨シーズンは公式戦31試合に出場し9ゴール6アシストとチームを牽引したほか、今シーズンはリーグ開幕節でいきなりネットを揺らしている。「モナコでの勢いをチームに還元したいとは思っています」としつつも、代表での自身の立場については「チャレンジャー」とコメント。「フレッシュな気持ちで貪欲に、チームのためにゴールとアシストを狙っていければと思います」と試合を決定付ける働きを誓った。

 中国戦は『埼玉スタジアム2002』にて5日の19時35分キックオフ予定。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継されるほか、DAZNでのライブ配信も予定されている。
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