日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、主力選手の退団や負傷離脱の影響もあってか不安定な戦いが続き、ここまで1勝1分2敗と黒星先行のシーズン序盤戦を過ごしている。
試合開始直後、右ウイング(WG)に入った久保がドリブルで仕掛けてFKを獲得すると、セルヒオ・ゴメスがGKティボー・クルトワを強襲するシュートを放つ。対するレアル・マドリードは最前列に入ったエンバペが左右に流れながら起点を作りながらチャンスをうかがう。18分、ブラヒム・ディアスが相手DFラインの背後へスルーパスを送り、斜めのランニングで抜け出したエンバペがカットインから左足を振ったが、GKアレックス・レミロの好守に阻まれた。
レアル・マドリードが徐々にボール保持率を高めるなか、25分にはレアル・ソシエダに決定機。前線でボールを奪うと、久保の横パスを受けたルカ・スチッチがボックス手前から左足を振り抜いたが、シュートは左ポストを直撃。その直後にはルカ・モドリッチのFKからアントニオ・リュディガーがヘディングシュートを放つも、GKレミロが鋭い反応を見せた。その後も互いにチャンスを作り合う白熱した展開が続く。
前半の終盤にかけてはレアル・ソシエダが立て続けに決定機を創出。36分、右からカットインしてボックス内中央へ侵入したシェラルド・ベッカーが左足を振るのもシュートはクロスバーを直撃。39分には左サイドからのクロスを起点に攻め立て、最後はボックス内でこぼれ球を拾った久保が左足を振り抜いたが、強烈なシュートはリュディガーにブロックされる。
後半立ち上がりの46分、レアル・ソシエダはスチッチがウマル・サディクとのパス交換でボックス内へ侵入しシュートを放つも、左ポストを直撃。一方のレアル・マドリードは58分、アルダ・ギュレルのシュートが相手DFの腕に当たってPKを獲得。これをヴィニシウスが沈めて先制に成功する。さらに72分には左から仕掛けたヴィニシウスがボックス内で相手DFと接触。VARによる確認の結果、PKとの判定が下され、これをエンバペが決めてリードを広げた。
その後は前がかりになるレアル・ソシエダの背後を突き、レアル・マドリードがゴール前に迫るシーンを増やしていく。一方のレアル・ソシエダは久保も絡んでいくつかチャンスを作るが追撃の1点を奪うことができない。試合はこのまま0-2で終了し、レアル・マドリードが勝ち点「3」を積み上げた。レアル・ソシエダはホーム3連敗となっている。
レアル・ソシエダの次戦は17日に控える第7節のマジョルカ戦。一方のレアル・マドリードは21日にホームでエスパニョールと対戦する。
【スコア】
レアル・ソシエダ 0-2 レアル・マドリード
【得点者】
0-1 58分 ヴィニシウス・ジュニオール(PK/レアル・マドリード)
0-2 75分 キリアン・エンバペ(PK/レアル・マドリード)