J1リーグの月間MVPに選出されたのは、京都サンガF.C.に所属するFWラファエル・エリアスだ。
J2リーグの月間MVPは、モンテディオ山形に所属するMF土居聖真が受賞した。こちらも7月、プロ入団後から一筋だった鹿島アントラーズを離れ、新天地に到着した“夏の新戦力”のひとりだ。そんな同選手も8月に行われたリーグ戦5試合に出場し2得点1アシストを記録。第26節から第28節にかけての3連勝に貢献したわけだが、丸山桂里奈特任委員は「今月から土居選手が合流して、チームが3連勝。自身も2ゴール1アシスト。地元クラブに戻ってチームを勝たせているのは感慨深い」と賛辞を送った。
J3リーグでは、FC今治に所属するFWマルクス・ヴィニシウスが月間MVPを勝ち獲った。17日時点で、自動昇格となる2位の座を死守する今治は、8月の3試合を2勝1分と無敗で乗り切っており、全試合に出場した同選手が3得点1アシストと原動力に。平畠啓史委員は「3ゴール1アシストという数字だけでなく、奈良戦の山田貴文の2アシストの前にパスを出したのもマルクス・ヴィニシウスでさまざまな場面で攻撃の起点に。ゴール後の側転、バク宙が完璧すぎないのもかわいいが怪我には気をつけて」とコメントしている。
J1リーグの月間優秀監督賞には、京都を率いる曺貴裁監督が選ばれた。J1月間MVPのFWラファエル・エリアスを頂点に、FWマルコ・トゥーリオとFW原大智を前線に並べると、同月の勝利した3試合全てで3ゴール以上を挙げるなど、この3トップが猛威を振るうことに。9ポイントを荒稼ぎし、一気に残留争いのライバルクラブを引き離すことに成功。槙野智章委員は「残留争いから立て直した采配は見事。夏に加入した選手を落とし込めているマネジメント力も素晴らしい」と評価した。
また、J2リーグで横浜FCを率いる四方田修平監督が、J3リーグではFC琉球を率いる金鍾成監督がそれぞれ月間優秀監督賞を受賞している。
さらに、今シーズンから新設された月間ヤングプレーヤー賞は、J1リーグは川崎フロンターレに所属するDF高井幸大に決定。先日に日本代表デビューを果たした期待の19歳に対して、GAKU-MC特任委員は「FC東京戦のヘディングはさすがだった。
そして、各カテゴリーの月間ベストゴールも発表。J1リーグでは、アルビレックス新潟に所属するMF宮本英治が7日の第25節ジュビロ磐田戦(△2-2)で決めた反転ボレーが受賞。北條聡委員は「華麗優美な超絶ボレー。頭越しの浮き球を反転しながら捕らえる様は“ひとり回転木馬”。優れた空間認知力と高い技術が織り成す傑作だった」と絶賛。加えて、J2リーグから大分トリニータに所属するDFペレイラの第26節ロアッソ熊本戦(90+4分)が、J3リーグからはFC大阪に所属するFW古川大悟の第26節ツエーゲン金沢戦(18分)が勝ち獲ることになった。
8月度の各賞受賞者一覧、および受賞者のコメントは下記の通り。
■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:ラファエル・エリアス(京都サンガF.C.)
「8月の明治安田J1リーグ KONAMI 月間MVPに選出いただいて、とても嬉しい気持ちです。神様、そして仲間の皆に感謝したいと思います。
J2:土居聖真(モンテディオ山形)
「この度は名誉ある賞を受賞させていただき嬉しく思いますが、これは僕の受賞ではなくモンテディオ山形全てに関わる人達の受賞です。僕一人では受賞する事はできません。モンテディオ山形のチームメイト、スタッフ、ファンサポーター、家族、スポンサー様みんなが認められた物です。まだまだ山形のために全力を尽くして行きます。ありがとうございました。そして皆さんおめでとうございます」
J3:マルクス・ヴィニシウス(FC今治)
「本当に嬉しいです。この賞を頂けた事はチームのお陰だと思っています。常に自分たちを支えて下さっているファンやサポーターの皆様にも感謝します。自分たちがピッチ内でベストを尽くせるように応援してくれる事がとても嬉しいです。この賞はファンやサポーターの皆様にも捧げます。
■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:曺貴裁(京都サンガF.C.)
「8月の月間優秀監督賞に選出いただいて、大変嬉しく思います。この賞は私個人ではなく、間違いなくチーム全体として評価されたことで、関わるスタッフ、選手全ての人に改めて感謝したいと思います。前期の苦しい時期から勝点を積み重ねられたのは間違いなく、選手、スタッフの一途なフットボールに対する姿勢だったように思います。私自身もその姿勢に励まされて、この期間たくさんの学びを得ることができました。残り試合もエネルギーに満ちたサンガスタイルで一つでも多く、サポーターの方々に勝利を届けていきたいと思います」
J2:四方田修平(横浜FC)
「この度、明治安田J2リーグ8月度月間優秀監督賞に選出していただき誠にありがとうございます。6月に続いてシーズン2度目の受賞は素直に嬉しく思います。ただ、私一人の力で受賞できたわけではありません。勝利のために全力でプレーしてくれる選手、いつもチームをサポートしてくれるスタッフ、どんな時でも選手を後押ししてくれるサポーターの皆様がいての受賞だと思っています。これに甘んじず、自分たちの目標を達成するその瞬間まで全力で戦い抜きます。今シーズンも残りわずかとなりましたが、残りの試合も見ている皆様が楽しむようなエキサイティングな試合をしていきたいです」
J3:金鍾成(FC琉球)
「このたびは、選出いただきありがとうございます。リーグ中断期間が明けた8月は、ここをどのように戦うかでシーズンが決まるというほどに気持ちを追い込んで挑んだ一カ月でした。リーグ終盤戦に向けては、目先のプレー、目の前の相手に対し、選手がどれだけ力を出しきれるかだと思っています。
■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:高井幸大(川崎フロンターレ)
「初めての受賞ですので、とても嬉しいです。個人的にも8月はゴールを決めることもできましたし、楽しくサッカーをすることができました。今シーズンも残り少なくなりましたが、勝点を更に積み上げていけるように頑張ります!」
J2:保田堅心(大分トリニータ)
「まずこのような素晴らしい賞をいただく事ができ大変光栄に思います。この賞はチームメイト、スタッフ、ファンサポーターの方々、そして家族など沢山の人に支えられ受賞できたと思います。いつもありがとうございます。チームとして中々結果が出ず厳しい状況が続いていますが、自分がチームをひとつでも上に導けるように、そしてまたこの賞を受賞できるように頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします」
J3:横山夢樹(FC今治)
「ありがとうございます。チームの状況が良い結果としてこのような賞をいただけたことがとても嬉しいです。これからも厳しい戦いが続きますが、1試合1試合、気を引き締めてトレーニングから頑張っていきたいと思います」
■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:宮本英治(アルビレックス新潟)
「8月度の月間ベストゴールに選出いただけたことを光栄に思います。このような賞を受賞するのは初めてなので、大変嬉しいです。ゴールに関しては、秋山裕紀選手から素晴らしいパスが届き、考えてのプレーというよりは、自然に体が反応して、あのような形でボレーシュートを決めることができました。これからも常日頃からクラブを応援してくれるみなさんのため、最高のチームメイトと共に勝利を求め全力で戦い続けます」
J2:ペレイラ(大分トリニータ)
「自分の得点が月間ベストゴールに選ばれて本当に嬉しいです。
J3:古川大悟(FC大阪)
「この度は、明治安田J3リーグ8月の月間ベストコールに選んでいただきありがとうございます。あのゴールは増田選手がボールを持った時点で、相手の死角に入ることだけを意識してスプリントしました。7割がアシストの質だと思っています。想像通りの最高のクロスを合わせるだけでした。次は勝ちに繋がるゴールを決められるように頑張っていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」
【ゴラッソ】8月の月間ベストゴール