過去2シーズン、プレミアリーグの覇権を激しく争った両チームによる今シーズン初の直接対決が第5節にして実現した。
大注目の大一番に向けて、マンチェスター・シティはイルカイ・ギュンドアンやベルナルド・シルヴァ、ハーランドらがスタメン入り。負傷が心配されたケヴィン・デ・ブライネはメンバー外となっている。一方のアーセナルはライスが出場停止から復帰し、リッカルド・カラフィオーリが初の先発出場。ウーデゴーア不在のなか、ブカヨ・サカがキャプテンマークを巻くこととなった。
立ち上がりの9分にスコアが動く。右サイドでボールを受けたサヴィーニョが巧みなカットインからスルーパスを供給し、ハーランドが相手DFラインの背後へ抜け出す。そのままGKとの1対1を制して先制に成功した。ハーランドはリーグ戦10ゴール目、クラブでの通算100ゴール目となっている。
22分、アーセナルはFKのリスタートからトーマス・パルティが敵陣左サイド深くへ展開。抜け出したガブリエウ・マルティネッリが斜め後方へ落とすと、走り込んだカラフィオーリがゴール右隅にダイレクトシュートを沈め、試合を振り出しに戻した。その後はマンチェスター・シティがサヴィーニョとジェレミー・ドクで起点を作りつつ、何度も敵陣ゴールに迫るも、アーセナルも粘り強い対応を続け得点を与えない。
徐々にアーセナルが盛り返していたなかで迎えた45+1分、ライスの攻め上がりで右CKを獲得したアーセナルは、サカのインスイングのキックにガブリエウ・マガリャンイスが高い打点のヘディングで合わせ、前半で逆転に成功した。しかし45+8分、ファウルを犯したレアンドロ・トロサールがボールを蹴ってしまい、この日2枚目のイエローカードで退場に。アーセナルは数的不利での戦いを余儀なくされることとなった。
アーセナルは後半開始と同時にサカを下げてベン・ホワイトを投入。守備時には5-4-0の形でブロックを形成し、攻撃時にはユリエン・ティンバーが右サイドハーフのような位置に入る。数的優位のマンチェスター・シティは90%を超えるボール保持率を記録し、アーセナルを押し込み続ける。59分、カイル・ウォーカーのクロスにハーランドが頭で合わせたが、GKダビド・ラヤの好セーブに阻まれ得点ならず。
押し込みながらも得点が奪えないマンチェスター・シティは70分にフィル・フォーデン、78分にジョン・ストーンズとジャック・グリーリッシュを投入し状況の打開を図る。しかし、ゴール前のスペースを徹底的に消すアーセナルの守備に苦戦し、ミドルシュート以外に目立ったチャンスを作ることができない。87分、クロスのこぼれ球をグヴァルディオールがボレーで狙ったが、またもやGKラヤの好セーブで凌いだ。
このまま試合終了かと思われた90+8分、ショートコーナーからストーンズがネットを揺らし同点に。試合はこのまま2-2で終了した。次節は28日に行われ、マンチェスター・シティはアウェイでニューカッスルと、アーセナルはホームでレスターと対戦する。
【スコア】
マンチェスター・シティ 2-2 アーセナル
【得点者】
1-0 9分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
1-1 22分 リッカルド・カラフィオーリ(アーセナル)
1-2 45+1分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
2-2 90+8分 ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
【スタメン】
マンチェスター・シティ(4-1-4-1)
GK:エデルソン
DF:ウォーカー(78分 ストーンズ)、アカンジ、R・ディアス、グヴァルディオール
MF:ロドリ(21分 コヴァチッチ)、サヴィーニョ(78分 グリーリッシュ)、ギュンドアン、B・シルヴァ、ドク(70分 フォーデン)
FW:ハーランド
アーセナル(4-2-3-1)
GK:ラヤ
DF:ティンバー(90+2分 ルイス・スケリー)、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ(74分 キヴィオル)
MF:トーマス、ライス、サカ(HT ホワイト)、トロサール、マルティネッリ(87分 ジェズス)
FW:ハヴァーツ