2024JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準決勝のファーストレグが9日に行われ、横浜F・マリノス名古屋グランパスが対戦した。

 2年連続で準決勝に駒を進めた横浜FMは準々決勝で北海道コンサドーレ札幌と対戦。
ファーストレグを6-1で飾ると、敵地でのセカンドレグを1-3で落としたものの大量リードを生かして突破を決めた。対する名古屋は大宮アルディージャ横浜FC柏レイソルを下してベスト8へ進出。サンフレッチェ広島との準々決勝は2戦合計2-2でPK戦に突入したが、GKミッチェル・ランゲラックの活躍もあり、こちらも2年連続でベスト4へ駒を進めた。

 序盤はアウェイの名古屋が攻勢を強める。開始早々に徳元悠平の左からのクロスを起点に野上結貴がシュートを放つと、その2分後には右CKを獲得。徳元の左足インスイングのキックに椎橋慧也がヘディングで合わせ、あっという間に先制点を奪った。反撃を試みる横浜FMに対し、名古屋はその後も優位に試合を進める。14分、徳元の左CKにゴール前中央の三國ケネディエブスが頭で合わせると、放たれたシュートはゴール右下に吸い込まれリードを広げた。

 2点ビハインドの横浜FMは31分、サイド攻撃を起点に名古屋を押し込み、ボックス右外でルーズボールを拾った松原健がグラウンダーのクロスを供給。アンデルソン・ロペスが相手DFを背負いながらも右足の踵で押し込み1点を返す。その後は名古屋がチャンスの数で上回るも、フィニッシュの精度を欠き追加点は奪えず。前半はこのまま1-2で終了する。


 後半最初の決定機は55分の横浜FM。ヤン・マテウスの左CKがゴール前に溢れると、混戦から最後はA・ロペスが左足を振り抜く。シュートは枠を捉えたが、内田宅哉がゴールライン際でクリアし同点ゴールを与えない。61分にはA・ロペスのポストプレーから渡辺皓太が素早く右へ展開。パスを受けたエウベルがカットインから左足を振ったが、グラウンダーの鋭いシュートは枠の左へ外れた。

 76分、名古屋は敵陣左サイド深くでスローインを獲得すると、リターンパスを受けた徳元のクロスに途中出場の山岸祐也が頭で合わせ、貴重な追加点を奪う。再び2点差とされた横浜FMは82分、ピッチ中央で相手選手との競り合いを制した植中朝日がヤン・マテウスのスルーパスを受けてボックス内右へ侵入。そのまま右足を振り抜いたが、GKランゲラックの好セーブに阻まれ得点とはならなかった。

 試合はこのまま終了し、名古屋が決勝進出へアドバンテージを得た。セカンドレグは名古屋の本拠地『豊田スタジアム』にて13日に開催される。

【スコア】
横浜F・マリノス 1-3 名古屋グランパス

【得点者】
0-1 3分 椎橋慧也(名古屋グランパス)
0-2 14分 三國ケネディエブス(名古屋グランパス)
1-2 31分 アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)
1-3 76分 山岸祐也(名古屋グランパス)
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