Jリーグは15日、9月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」を発表した。

■J1月間MVP:永井謙佑(名古屋グランパス)

 J1リーグの月間MVPを受賞したのは、名古屋グランパスに所属するFW永井謙佑だ。
ロッソジャッロの“韋駄天”は、9月に行われたリーグ戦4試合全てに出場し2得点2アシストを記録。特に、同選手が最前線に入り、MF森島司とMF和泉竜司をシャドーに従えた“非保持型システム”を採用した3試合での存在感は絶大だった。第31節川崎フロンターレ戦でスーペルゴラッソを決めた他、守備面でもハイプレスを繰り返してビルドアップを封じるなど、持ち前のスピードと運動量で、複数得点・無失点の3連勝に貢献。来月頭に控えるルヴァンカップ決勝戦では、5つ目の“輝く星”に導くことが期待される永井に対して、Jリーグ選考委員会の北條聡委員は「名古屋のスピアヘッドが躍動。川崎F戦のゴラッソを含む2得点2アシストで3連勝の立役者に。プレスの先兵としても大きく貢献した」と賛辞を送っている。

▼受賞者コメント
「明治安田J1リーグKONAMI月間MVPに選出いただいて、とても嬉しく思います! アシスト、ゴール、共にチームメイトあっての事です!チームメイトには本当に感謝してます! 引き続きチームの勝利の為にこれからまた頑張ります!」

■J1月間優秀監督賞:ミヒャエル・スキッベ(サンフレッチェ広島)

 J1リーグの月間優秀監督賞には、サンフレッチェ広島を率いるミヒャエル・スキッベ監督が選ばれた。9月にルヴァンカップと天皇杯を落としたものの、リーグ戦は3試合で2勝1分の好成績。FC町田ゼルビアとの直接対決も制し、2015年以来の優勝に向けた山場をひとつ乗り越えている。リーグ戦11試合無敗の首位に立つチームを率いる指揮官について、槙野智章委員は「広島は結果だけでなく、内容も良い。誰が出ていても素晴らしいパフォーマンスを出せるマネジメント力が素晴らしい」と称賛している。

▼受賞者コメント
「このたび、明治安田J1リーグ9月度月間優秀監督賞に選出いただき、大変嬉しく思います。
この素晴らしい賞をいただけたのは、私一人の力だけではありません。いつもピッチで全力で戦ってくれている選手はもちろんのこと、日々の練習から尽力してくれているスタッフ、そしてどんな試合でも力強い後押しをしてくれているファン・サポーターの存在があってこその受賞です。現在は首位に立つことができていますが、戦いは最後まで分かりません。残り5試合、これまでどおり目の前の一戦一戦に集中し、チーム全員で戦っていきたいと思います」

■J1月間ヤングプレーヤー賞:鈴木章斗(湘南ベルマーレ)

 今シーズンから新設された月間ヤングプレーヤー賞は、湘南ベルマーレに所属するFW鈴木章斗に決定した。9月に行われたリーグ戦3試合全てに先発出場し2得点を記録。残留に向けたキーマンとなりつつある同選手について、足立修委員長は「数字的にもチームへの貢献度からもふさわしい。チームの大黒柱と言えるほどの存在価値になっている」と絶賛している。

▼受賞者コメント
「9月度の『月間ヤングプレーヤー賞』に選んでいただき大変嬉しく思います。チーム全員が毎日のトレーニングを強度高く、また意識高く取り組んでいることが個人としての結果にも繋がったのだと思います。残り5試合ですが、誰一人今の順位に満足している人はいないと思いますし、個人としてもまだまだ良い結果を残せるように、また日々のトレーニングから頑張りたいと思います。そしてシーズン終わりには良い結果で終えられるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

■J1月間ベストゴール:徳田誉(鹿島アントラーズ)



 最後は月間ベストゴール。
J1から選出されたのは、鹿島アントラーズに所属するFW徳田誉が決めた第30節サンフレッチェ広島戦の82分のゴールに。北條聡委員は「17歳の新星が放った電光石火の反転ショット。巧みなブロックと懐の深さで空間と間合いをつくったフィジカルと技術、早いタイミングで的を射抜く判断とセンスが光った」と手放しに褒めている。

▼受賞者コメント
「あのゴールは、シュートの前に相手に体を上手く当てて自分のスペースを作ることができ、ファーストタッチの置きどころも良かったので、ストライカーとして決める自信はありました。小さい頃から憧れていたカシマスタジアムのピッチで、小学生の時から試合を見ていた(鈴木)優磨君からパスをもらってゴール決めることができたのは感慨深く、嬉しいことでしたが、次はチームの勝利につながるゴールを決めたいです」

 9月度の各賞受賞者一覧は下記の通り。

■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:永井謙佑(名古屋グランパス)
J2:小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)
J3:小島幹敏(大宮アルディージャ)

■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:ミヒャエル・スキッベ(サンフレッチェ広島)
J2:渡邉晋(モンテディオ山形)
J3:大熊裕司(テゲバジャーロ宮崎)

■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:鈴木章斗(湘南ベルマーレ)
J2:安部大晴(V・ファーレン長崎)
J3:阿野真拓(テゲバジャーロ宮崎)

■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:徳田誉(鹿島アントラーズ/第30節広島戦・82分のゴール)
J2:渡大生(徳島ヴォルティス/第30節山口戦・28分のゴール)
J3:普光院誠(ガイナーレ鳥取/第27節沼津戦・38分のゴール)


【月間ベストゴール】鹿島アントラーズ所属のFW徳田誉が受賞





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