首位サンフレッチェ広島と「1」ポイント差の2位につけ、J1リーグ連覇を虎視眈々と狙っている神戸。
序盤はホームの神戸がボール保持率で上回り、両サイドからのシンプルなクロスを多用しチャンスをうかがう。15分、自陣左サイドから対角に蹴られたロングボールを武藤嘉紀が頭で逸らし、ボックス内に抜け出した大迫勇也が右足を振り抜いたが、強烈なシュートはGK野澤大志ブランドンがセーブ。その直後にも大迫がボックス手前中央からミドルシュートを放ったが、再びGK野澤が枠外へ弾き出した。
24分、敵陣左サイドでボールを保持したFC東京は東慶悟がボックス内に柔らかいクロスを供給。荒木遼太郎が胸で後方へ落とすと、待ち構えていた遠藤渓太がゴール右下隅にダイレクトボレーを叩き込んだ。やや劣勢のなか、アウェイのFC東京が先制に成功する。神戸31分、ピッチ中央でのボール奪取からショートカウンターを発動し、右サイドを駆け上がった武藤がクロス。これに大迫が合わせたが、シュートは枠を捉えることができなかった。
FC東京は45+5分に決定機。高宇洋のインターセプトからショートカウンターを発動し、右サイドに開いた荒木がボックス内に鋭いクロスを送る。走り込んだ安斎颯馬が合わせたが、シュートは惜しくも枠の右に外れ、追加点とはならなかった。前半はこのまま0-1で終了する。
後半最初の決定機は52分のFC東京。右サイドを突破した安斎がゴール前にクロスを上げると、こぼれ球を荒木がキープ。最後は振り向きざまにゴール左隅を狙ったループシュートを放ったが、GK前川黛也の好セーブに阻まれる。その2分後にはFKを獲得し、荒木が右足で低いボールを供給。ワンバウンドしたボールがファーサイドへ流れると、最後は安斎がヘディングで押し込みリードを2点に広げた。
2点ビハインドとなった神戸が攻勢を強めるなか、FC東京にアクシデント発生。好パフォーマンスを披露していたGK野澤がプレー続行不可能となり、66分に波多野豪との交代でピッチを後にした。その後は神戸が攻勢を強めるも、なかなか決定機を作り出すことができず。
試合はこのまま終了し、神戸が9試合ぶりの黒星を喫した。対するFC東京は無敗記録を「5」に伸ばしている。次節、神戸は11月1日にジュビロ磐田と、FC東京は同3日に湘南ベルマーレとホームで対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 0-2 FC東京
【得点者】
0-1 24分 遠藤渓太(FC東京)
0-2 54分 安斎颯馬(FC東京)