天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会準決勝が27日に行われ、ヴィッセル神戸京都サンガF.C.が対戦した。

 2019シーズン以来2度目の優勝を目指す神戸と、2002シーズン以来2度目の優勝を目指す京都が激突。
試合の均衡が敗れたのは18分、神戸が先制に成功する。佐々木大樹が右サイドからピンポイントクロスを送り、ゴール前の宮代大聖が頭で合わせて押し込んだ。

 32分、京都が試合を振り出しに戻す。ラファエル・エリアスのパスは相手にカットされたものの、マルコ・トゥーリオがこぼれ球に素早く反応して流し込んだ。

 同点で折り返すと、後半立ち上がりに佐々木が倒されて神戸がPKを獲得する。佐々木自らキッカーを務めると、ゴール左下を狙ったシュートは相手GKク・ソンユンに止められる。それでも、こぼれ球を佐々木が押し込み、神戸が勝ち越しに成功する。

 神戸は77分、武藤嘉紀のクロスを大迫勇也が頭で落とし、飛び込んだ宮代がヘディングシュートでゴールネットを揺らす。大きな3点目かと思われたが、VARでオフサイドが認められ、得点は取り消された。

 終盤には京都がコーナーキックで畳み掛けるようにゴールを襲ったものの、神戸の気迫がこもった守備に阻まれる。試合はこのまま終了し、1点リードを守り抜いた神戸が、優勝した2019シーズン以来の決勝進出を果たした。天皇杯決勝は11月23日に行われ、ガンバ大阪と対戦する。


【スコア】
ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.

【得点者】
1-0 18分 宮代大聖(神戸)
1-1 32分 マルコ・トゥーリオ(京都)
2-1 60分 佐々木大樹(神戸)
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