アーセナルは4日、エドゥSD(スポーツディレクター)の辞任を発表した。

 現在46歳のエドゥ氏は現役時代にアーセナルで公式戦通算127試合出場15ゴール8アシストという成績を残し、2003-04シーズンには“インビンシブルズ”の一員としてプレミアリーグ無敗優勝を経験。
引退後はコリンチャンスのフットボールディレクターやブラジル代表のチームコーディネーターを経て、2019年7月にアーセナルのテクニカルディレクターに就任し、チームの編成や補強において大きな役割を果たした。

 アーセナルはエドゥ氏のもとで積極的な補強を敢行し、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアやイングランド代表MFデクラン・ライス、ドイツ代表FWカイ・ハヴァーツといった現スカッドの主軸を担う選手を次々と獲得。チームは一時期の不振を脱し、2年連続でプレミアリーグ優勝争いを展開するなどかつての競争力を取り戻した。また、エドゥ氏自身は2022年11月にクラブ史上初のSDに昇格していた。

 ミケル・アルテタ監督とともに“名門復活”に尽力したクラブのレジェンドは、電撃辞任に際して次のようなコメントを発表している。

「これは非常に難しい決断だった。アーセナルは多くの素晴らしい人々とともに働く機会と、クラブの歴史における特別なことに参加する機会を与えてくれた。私にとって特別な旅だった。男子、女子、アカデミーのチームで多くの素晴らしい同僚と仕事することができて嬉しかった。特にミケルとは素晴らしい友人になることができたよ。今は別の挑戦をする時だ。アーセナルは私の心の中にずっと残り続ける。
クラブとサポーターにとっての良いこと、そして最高の幸運を祈っている」

 また、アーセナルの共同会長を務めるスタン・クロエンケ氏はクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを残した。

「我々はエドゥの決断を尊重し、クラブを前進させるための彼の多大な貢献に感謝している。クラブ全員が彼の幸運を祈っている。変化と進化は我々のクラブの一部だ。我々は戦略と主要なトロフィーの獲得に引き続き注力している。後継者に関する計画は、この継続的な野心を反映したものになるだろう」

 なお、4日のイギリスメディア『スカイスポーツ』は、エドゥ氏がノッティンガム・フォレストのオーナーを務めるエヴァンゲロス・マリナキス氏との契約に合意したことを報じている。
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