チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節が6日に行われ、ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)とバルセロナ(スペイン)が対戦した。

 ホームのツルヴェナ・ズヴェズダは今大会開幕3連敗と苦しいスタート。
対するアウェイのバルセロナは、今大会初戦でモナコに敗れ、9月28日にはラ・リーガでオサスナに敗戦を喫したが、そこからCLではヤングボーイズ、バイエルンに2連勝。ラ・リーガでは“宿敵”レアル・マドリード相手の4発快勝を含む、直近4試合で15ゴールという破壊的な攻撃力を見せ、公式戦6連勝中と好調を維持して今節に臨んだ。

 立ち上がりからバルセロナがボールを支配して攻撃を仕掛け、ツルヴェナ・ズヴェズダがカウンターを狙う展開になった。試合が動いたのは13分。バルセロナはフリーキックをラフィーニャが蹴ると、絶好のクロスボールにイニゴ・マルティネスが飛び込んでヘディングシュート。これが見事にゴールへ吸い込まれ、バルセロナが先制に成功した。

 リードを奪ったバルセロナは、その後もボールを支配しながら試合を進めるが、27分にツルヴェナ・ズヴェズダがショートカウンターでハイラインの裏を取る。中盤でボールを奪うと、ダイレクトでテンポよくパスを繋ぎ、ラデ・クルニッチが絶妙なスルーパスを供給。裏へ抜け出したサイラス・カトンパ・ムブンパが冷静にフィニッシュし、ゴールネットを揺らした。

 同点に追いつかれたバルセロナだったが、43分に勝ち越しに成功する。右サイドからラミン・ヤマルがドリブルでペナルティエリア内に侵入し、ペドリにつなぐと、ペドリが冷静に落とす。ラフィーニャがこれをミドルシュートすると、ポストに跳ね返り、これに反応したロベルト・レヴァンドフスキがゴールへ押し込んだ。
前半はこのまま1-2で終了。バルセロナが1点リードして折り返す。

 後半に入り、バルセロナが攻撃の圧力を強め、レヴァンドフスキに立て続けにチャンスが訪れる。まずは50分、ラフィーニャのパスを受けてゴール前から決定的なシュートするが枠外へ。続いて52分、ペドリのパスを受けたジュール・クンデが右サイドから鋭いクロスを入れると、ファーサイドでレヴァンドフスキが合わせる。今度はしっかりゴールへ押し込み、この日2得点目を記録した。レヴァンドフスキはこれで今季公式戦16試合出場で19ゴール目となった。

 勢いづいたバルセロナは55分、またも右サイドを駆け上がったクンデが深い位置からマイナスのクロスを送ると、ラフィーニャがペナルティエリア手前からインサイドでダイレクトシュート。これが綺麗にゴールへ決まり、リードを3点に広げた。さらに76分には、またもクンデが高い位置に侵入してマイナスのクロスを送ると、フェルミン・ロペスが右足でゴールへ流し込み、チームの5得点目を記録した。クンデはこの試合3つ目のアシストとなった。

 大きく得点差をつけられたツルヴェナ・ズヴェズダだが、84分に一矢を報いる。
ソル・ヨンウからのパスを受けたフェリシオ・ミルソンが見事なトラップからコースを狙ったシュートを放つと、これがゴールへと吸い込まれた。

 ただ、反撃もここまで。試合は2-5で終了。バルセロナがCL3連勝を飾り、公式戦直近7試合で28ゴール、7連勝を記録した。一方、敗れたツルヴェナ・ズヴェズダは今大会4連敗となった。
 
【スコア】
ツルヴェナ・ズヴェズダ 2-5 バルセロナ

【得点者】
0-1 13分 イニゴ・マルティネス(バルセロナ)
1-1 27分 サイラス・カトンパ・ムブンパ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
1-2 43分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1-3 53分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1-4 55分 ラフィーニャ(バルセロナ)
1-5 76分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
2-5 84分 フェリシオ・ミルソン(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
編集部おすすめ