2034年に行われるFIFAワールドカップの開催国をめぐっては、以前から招致に向けた動きを見せていたサウジアラビアが昨年10月に立候補を表明。日本サッカー協会(JFA)を含むアジアサッカー連盟(AFC)の加盟国の多くがこれを支持する意向と報じられたなか、対抗馬と目されていたオーストラリアが大会招致に向けた立候補を断念した。これにより、FIFAは同月にサウジアラビアが2034年大会の唯一の開催立候補地であることを発表。同国でのワールドカップ開催が決定的となった。
サウジアラビアによるプロモーション活動が活発化するなか、同国でプレーするネイマールがキャンペーン・ビデオの“顔”として登場。「僕がこれまで見てきた中で最高のプロジェクトのひとつだと思う。史上最高のワールドカップになる可能性を秘めている」とサウジアラビア開催を支持する姿勢をアピールした。
人権や差別の問題により開催へ向けた批判も少なくない同国だが、「世界中の人がサウジアラビアの文化を知ることはとても重要なことだ。外から見るとサウジアラビアがどのような国なのか、まったく違った見方をしてしまう」とネイマールは擁護。アル・ヒラルでは負傷離脱が続き、一部メディアから退団の可能性が報じられる同選手は、「僕は幸せだし、家族もここで幸せに暮らしている」とサウジアラビアでの生活に満足感を示している。