苦しんだトッテナムが公式戦6試合ぶり白星！　最下位サウサンプトンに前半だけで衝撃の5ゴール

プレミアリーグ第16節が15日に行われ、サウサンプトンとトッテナムが対戦した。 サウサンプトンはプレミアリーグ復帰1年目のシーズンで、ここまで苦しい戦いを強いられている。前節終了時点での成績は1勝2分12敗の勝ち点「5」で、現在の順位も最下位の20位。11月2日に行われた第10節エヴァートン戦を1－0で制し、今季初白星を飾った後、1分4敗と再び苦境に陥っており、今節は6試合ぶり2度目の白星を目指す。 一方で、トッテナムもここまで苦しい戦いが続いている。前節終了時点で6勝2分7敗の成績を残し、勝ち点「20」のみの獲得で順位も2桁まで沈んでしまった。現在はヨーロッパリーグ（EL）も含めた公式戦で5試合未勝利となっているほか、プレミアリーグでも直近5試合でわずか1勝。アンジェ・ポステコグルー監督の去就も騒がれるなか、ネガティブな話題を払しょくするには勝ち点「3」を掴むしかない。 サウサンプトンに所属する菅原由勢がベンチスタートとなった一戦は、キックオフ直後に動く。トッテナムボールで試合が始まり、ボールを繋ぎながら攻撃の隙を探ると、自陣内側のスペースでボールを受けたジェド・スペンスが見事なターンで前を向く。ボックス手前まで持ち運び、スルーパスを送ると、ボックス右のスペースへ走り込んだジェームズ・マディソンがGKとの1対1を冷静に仕留めた。 電光石火の先制ゴールを記録したトッテナムは12分にも、スペンスとのワンツーで右サイドを縦に破ったマディソンがアーリークロスを送ると、ヤン・ベドナレクに当たってファーサイドへ流れたボールにソン・フンミンが反応。ボックス左から左足で流し込み、早々とリードを広げると、直後の14分にもマディソンからのロングフィードでソン・フンミンが左サイドを突破し、中央へ折り返す。ドミニク・ソランケは押し込めなかったものの、こぼれ球をデヤン・クルゼフスキが押し込み、トッテナムが15分足らずで3点を奪ってみせた。 止まらないトッテナムは25分、自陣左サイド低い位置でカイル・ウォーカー・ピーターズからボールを奪ったデスティニー・ウドギーが、持ち運んでから斜めの方向へ預けると、ソン・フンミンはカットインから中央を使う。走り込んできたパペ・マタル・サールがうまく相手をかわし、左足で沈め、早くも4点をリードした。 幸先の良いスタートを切ったトッテナムだったが、このゴールの直後には、ウドギーが負傷するアクシデントが発生。現時点でも最終ラインに多くの負傷者を抱えるなか、ペドロ・ポロとの交代でピッチを後にした。 一方で、最悪の立ち上がりとなったサウサンプトンは40分、最終ラインから持ち運んだテイラー・ハーウッド・ベリスが縦へ繋ぐと、敵陣中央で前を向いたタイラー・ディブリングが見事なボールタッチからキープ。左へ広げると、駆け上がってきたライアン・マニングがグラウンダーのボールを折り返し、最後はニアサイドでアダム・アームストロングが合わせる。決定機を1つ作ったが、仕留めることはできなかった。 このままハーフタイムに入るかと思われたが、トッテナムは前半アディショナルタイムにもう1ゴールを追加。敵陣左サイド大外でスペンスからのパスを受けたソン・フンミンがアウトサイドでスルーパスを送ると、内側から駆け上がったマディソンが切り返しから右足でシュートを叩き込んだ。 5点をリードして折り返した後半、トッテナムの攻撃の勢いはやや落ち着き、サウサンプトンが前に出る時間を増やす。62分には菅原を投入すると、ディブリングが中心となってシュート本数を増やしていく。79分には敵陣でのボール奪取から、フリン・ダウンズがアーリークロスを送り、最後はマテウス・フェルナンデスがヘディングシュートでゴールネットを揺らしたものの、オフサイドのため得点は認められない。 試合はこのままタイムアップ。前半だけで5発と圧巻のゴールショーを見せたトッテナムが、公式戦では6試合ぶり、プレミアリーグでは4試合ぶりの白星を掴んだ。一方のサウサンプトンはこれでプレミアリーグ3連敗、直近6試合で5敗目と厳しい状況が続いている。 この後、両チームはミッドウィークにカラバオ・カップ（EFLカップ）準々決勝の戦いが控えている。サウサンプトンは18日に遠藤航が所属するリヴァプールと、トッテナムは19日にマンチェスター・ユナイテッドと、それぞれ対戦する。【スコア】サウサンプトン 0－5 トッテナム【得点者】0－1 1分 ジェームズ・マディソン（トッテナム）0－2 12分 ソン・フンミン（トッテナム）0－3 14分 デヤン・クルゼフスキ（トッテナム）0－4 25分 パペ・マタル・サール（トッテナム）0－5 45＋4分 ジェームズ・マディソン（トッテナム）【ゴール動画】マディソンは2ゴールの活躍