ベティスは18日、元ポルトガル代表MFウィリアム・カルヴァーリョの退団を発表した。

 W・カルヴァーリョはベティスと2026年6月30日までの契約を結んでいたものの、双方合意の下で、契約を1年前倒しで解消。
フリーの身となり、新天地を求めることとなった。

 現在33歳のW・カルヴァーリョは、恵まれた体格を生かしたデュエルの強さと、サッカーIQの高さを兼ね備えた現代型の守備的MF。スポルティングのアカデミーで育ち、2011年4月に18歳でトップチームデビューを飾った。2度のレンタル移籍を経て、2013-14シーズンからは主力に定着。スポルティングでは2つの国内タイトルを掲げ、2018年夏、推定移籍金1850万ユーロ(現在のレートで約32億円)でベティスへ完全移籍加入した。

 ベティス加入直後から中盤の底で立ち位置を確立。2021-22シーズンはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の全試合に先発出場し、2ゴール2アシストを記録。ベティスにとって17年ぶりとなる同タイトル獲得に大きく貢献した。一方で、ケガに悩まされた期間も少なくはなく、2024-25シーズンはアキレス腱の問題により公式戦わずか15試合の出場に終始。ラ・リーガの終盤戦では再びスタメンに戻ってきていたものの、不完全燃焼の1年間となっていた。

 また、ポルトガル代表としても長きにわたって活躍。2013年11月に21歳でA代表デビューを飾ると、年代別代表でも、2015年夏に行われたU-21欧州選手権で決勝まで駒を進めたチームの主力に君臨した。
FIFAワールドカップも2014年のブラジル大会から3大会連続で出場。EURO2016とUEFAネーションズリーグ2018-19では、ポルトガル代表の優勝に貢献した。これまでに国際Aマッチ通算で80試合に出場し、5ゴールを挙げている。

 なお、W・カルヴァーリョはベティスで7年間を過ごし、公式戦通算223試合出場11ゴール16アシストをマーク。この出場試合数は、ベティスに在籍した歴代の外国籍選手の中で最多の数字だ。元メキシコ代表MFアンドレス・グアルダード氏の出場試合数「218」を塗り替え、単独トップの数字を残し、“ヴェルディブランコ”のユニフォームを脱ぐこととなった。


【動画】ベティスを国王杯決勝へ導いた一撃



編集部おすすめ